式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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何か、リボーンはヴァリアーばっかり更新してる気がします。
現代の方の話です。マモいるし。
何だろうこの、目の前に広がっている光景は。
ここは自分の部屋のはず、である。置いてある調度品の種類や、その位置、カーテンの色、絨毯の模様……それらから見ても間違いなく自分の部屋だろう。ここまで確認を重ね、あげくに他人の部屋を自分の部屋と勘違いするほどバカであるつもりはない。
というわけで、やはりこの部屋は自分の部屋なのだ。
そして、目の前にあるこのベッドも自分の物であるはず。
なのだが。
「何でテメェらが寝てんだ……」
呟いたザンザスの視線の先、そこには三人のヴァリアー幹部の姿があった。
スクアーロ、ベルフェゴール、マーモンの三名である。
これはどうするべきなのだろうかと、とりあえずベッドの空いているスペースに腰掛けながら思う。さっさと起こして追い出すべきだろうが、何となく起こしづらいのも事実。
にしても、どうしてここまで近づいても起きないのか彼らは。他人の気配が近づけば自動で目を覚ますようなメンバーが、本当にどうして。わざわざ気配を押さえているつもりもないというのに……もしも自分の気配だから警戒もなく、というのならば笑い種だ。殺気がないから、というのも同様に。そんなもの結局、自分の気まぐれ次第でどうにか出来てしまうと言うことであり、殺気が無くとも人を殺すことは出来るのだ。
だというのに警戒もなく、危険に身をさらして。
「…どこまで平和ボケしてんだ」
それでもヴァリアーかと、少し呆れた気分になる。
……まぁ、それを言うなら、そこまで考えてなお何もしようとしない自分もアレなのだ……が、これは単なる気まぐれなのでどうだって良いだろう。
そう、全ては気まぐれだ。それ以外の何者でもない。
決して、決して目の前の光景を壊し難いと思ったわけではない。
マーモンを抱いて眠るベルフェゴールを、さらに抱きかかえるように眠っているスクアーロ、その三名の姿を壊し難いなどと。金髪の頭を胸に掻き抱いて穏やかに寝息を立てる姿は、ほんの僅かだが母親を思わせるような気もするが。
母親。この鮫が。
自分で思っておいてなんだが、何だか微妙な気分になった。それは無いだろうと思う一方で、根拠もなく納得しているような。コレはわりと世話焼きなので、そういう点を見れば間違いでもないか。
けれどそんなことは置いておいて。
まぁ、こういう風景も見ていて悪い物とは思えなかった。
そんなことを思いながらふと、そういえばどうして自分は部屋に来たのだったかと記憶を辿る。目の前のこの光景のせいで、それが少し飛んでいた。
そうして思い出す。仮眠を取りに来たのだ。
……が、ベッドは占領されており。
成る程とザンザスは立ち上がり、三名を見下ろして笑みを浮かべた。それは自嘲の物ではなく、有り得ないが穏やかな物でもなく…他者が見れば、凶悪だと表現しただろう笑み。
何となく起こさないでいたが、どうやら彼らのことは起こさなければならないらしい。自分が寝るためだ、彼らには起きて退いてもらう。
そうと決まれば迷いなど無い。
早速、とりあえずスクアーロに投げつけるための何かを探して辺りを見渡し、灰皿を発見したところで……眠そうな声が響いた。
「……ボスさんかぁ……?」
「…ようやく起きやがったか、このカスが」
「人の起きがけからそれかよ……んでどうしたんだぁ?」
「どうしたもこうしたもねぇ」
灰皿に伸ばしていた腕を組み、ザンザスは未だにベッドの上にいるスクアーロを見た。
「ここは俺の部屋だ。俺がいて何が悪い」
「あー……確かになぁ…」
「仮眠を取りに来ただけだ。で…テメェらは何でここにいやがる」
「んー…何でだったかな……思い出せねぇや」
「ハッ、ボケが始まったかこのカス鮫が」
「う゛お゛ぉい…まだそんなモンが始まる歳じゃねぇぞぉ…」
心外だというように呟いて、スクアーロはベルフェゴールとマーモンを抱いたままに、ほんの少しだけベッドの橋に移動した。すると、僅かに空くスペース。
何だ、と視線をやれば、ふぁ、と欠伸をしながらスクアーロは言った。
「寝るんだろぉ?ならそこに寝たら良いだろ」
「テメェらが消えるって選択肢はねぇのか」
「俺は良いけどなぁ、ベルとマーモンを起こすのは可哀想だろ」
折角こんなに熟睡してるんだぜぇ?
そう続けるスクアーロの頭を、空いたスペースに座りながら軽く小突く。
「テメェはどこの母親だ」
「はぁ?俺が母親?…有り得ぇだろぉ……あぁ、でも」
と、何かを思いついたらしく顰めっ面が笑みの形に変わる。
「俺が母親なら、父親はアンタだよなぁ」
「当然だ」
「…だよなぁ」
何を当たり前のことをと答えれば、気恥ずかしそうに彼は笑った。
…このサイト一、ラブラブになりそうな気がするこの夫婦。
何でだ…?
ここは自分の部屋のはず、である。置いてある調度品の種類や、その位置、カーテンの色、絨毯の模様……それらから見ても間違いなく自分の部屋だろう。ここまで確認を重ね、あげくに他人の部屋を自分の部屋と勘違いするほどバカであるつもりはない。
というわけで、やはりこの部屋は自分の部屋なのだ。
そして、目の前にあるこのベッドも自分の物であるはず。
なのだが。
「何でテメェらが寝てんだ……」
呟いたザンザスの視線の先、そこには三人のヴァリアー幹部の姿があった。
スクアーロ、ベルフェゴール、マーモンの三名である。
これはどうするべきなのだろうかと、とりあえずベッドの空いているスペースに腰掛けながら思う。さっさと起こして追い出すべきだろうが、何となく起こしづらいのも事実。
にしても、どうしてここまで近づいても起きないのか彼らは。他人の気配が近づけば自動で目を覚ますようなメンバーが、本当にどうして。わざわざ気配を押さえているつもりもないというのに……もしも自分の気配だから警戒もなく、というのならば笑い種だ。殺気がないから、というのも同様に。そんなもの結局、自分の気まぐれ次第でどうにか出来てしまうと言うことであり、殺気が無くとも人を殺すことは出来るのだ。
だというのに警戒もなく、危険に身をさらして。
「…どこまで平和ボケしてんだ」
それでもヴァリアーかと、少し呆れた気分になる。
……まぁ、それを言うなら、そこまで考えてなお何もしようとしない自分もアレなのだ……が、これは単なる気まぐれなのでどうだって良いだろう。
そう、全ては気まぐれだ。それ以外の何者でもない。
決して、決して目の前の光景を壊し難いと思ったわけではない。
マーモンを抱いて眠るベルフェゴールを、さらに抱きかかえるように眠っているスクアーロ、その三名の姿を壊し難いなどと。金髪の頭を胸に掻き抱いて穏やかに寝息を立てる姿は、ほんの僅かだが母親を思わせるような気もするが。
母親。この鮫が。
自分で思っておいてなんだが、何だか微妙な気分になった。それは無いだろうと思う一方で、根拠もなく納得しているような。コレはわりと世話焼きなので、そういう点を見れば間違いでもないか。
けれどそんなことは置いておいて。
まぁ、こういう風景も見ていて悪い物とは思えなかった。
そんなことを思いながらふと、そういえばどうして自分は部屋に来たのだったかと記憶を辿る。目の前のこの光景のせいで、それが少し飛んでいた。
そうして思い出す。仮眠を取りに来たのだ。
……が、ベッドは占領されており。
成る程とザンザスは立ち上がり、三名を見下ろして笑みを浮かべた。それは自嘲の物ではなく、有り得ないが穏やかな物でもなく…他者が見れば、凶悪だと表現しただろう笑み。
何となく起こさないでいたが、どうやら彼らのことは起こさなければならないらしい。自分が寝るためだ、彼らには起きて退いてもらう。
そうと決まれば迷いなど無い。
早速、とりあえずスクアーロに投げつけるための何かを探して辺りを見渡し、灰皿を発見したところで……眠そうな声が響いた。
「……ボスさんかぁ……?」
「…ようやく起きやがったか、このカスが」
「人の起きがけからそれかよ……んでどうしたんだぁ?」
「どうしたもこうしたもねぇ」
灰皿に伸ばしていた腕を組み、ザンザスは未だにベッドの上にいるスクアーロを見た。
「ここは俺の部屋だ。俺がいて何が悪い」
「あー……確かになぁ…」
「仮眠を取りに来ただけだ。で…テメェらは何でここにいやがる」
「んー…何でだったかな……思い出せねぇや」
「ハッ、ボケが始まったかこのカス鮫が」
「う゛お゛ぉい…まだそんなモンが始まる歳じゃねぇぞぉ…」
心外だというように呟いて、スクアーロはベルフェゴールとマーモンを抱いたままに、ほんの少しだけベッドの橋に移動した。すると、僅かに空くスペース。
何だ、と視線をやれば、ふぁ、と欠伸をしながらスクアーロは言った。
「寝るんだろぉ?ならそこに寝たら良いだろ」
「テメェらが消えるって選択肢はねぇのか」
「俺は良いけどなぁ、ベルとマーモンを起こすのは可哀想だろ」
折角こんなに熟睡してるんだぜぇ?
そう続けるスクアーロの頭を、空いたスペースに座りながら軽く小突く。
「テメェはどこの母親だ」
「はぁ?俺が母親?…有り得ぇだろぉ……あぁ、でも」
と、何かを思いついたらしく顰めっ面が笑みの形に変わる。
「俺が母親なら、父親はアンタだよなぁ」
「当然だ」
「…だよなぁ」
何を当たり前のことをと答えれば、気恥ずかしそうに彼は笑った。
…このサイト一、ラブラブになりそうな気がするこの夫婦。
何でだ…?
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