式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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だってリボーン強化週間だから、多分とりあえず更新したとき現在は。
週間って言うか、月間になりそうだけど。
そういう感じで王子のストライキです。
だいたい二年後くらいか。
「王子はストライキを決行しようと思います」
「……はぁ?」
その言葉を聞いて、思わず聞き返した自分の反応は決して間違っていないと思う。ていうかそれ以外にどんな反応をしろというのか。
あまりに突然のベルフェゴールの言葉に唖然としているうちに、隣に座るかの王子はだからストライキだって聞こえなかったのバカ鮫って耳までバカ?などと捲し立ててきたので、とりあえず手に持っていた本で頭を殴っておいた。
「痛っ!?ちょっとバカ鮫、王子にそーいうことをして良いと思ってんの!?」
「思ってるからやってんだろうが。んで、ストライキって何かあったのか」
「うん。俺の貴重な睡眠時間確保が危ぶまれてるから」
危ぶむ、というのが誰が危ぶんでいるかは分かるからさておこう。
しかし睡眠時間、というのは。
「仕事がない日に夜中までゲーム三昧のヤツが言えるセリフかぁ?」
「良いんだよ王子なんだから。で、そーいうわけだからストライキ。ヴァリアー本部出て、ちょっと遠いところに潜伏しようかと思ったわけ」
「あ゛ー、それってどっちかってーとストライキよりは家出が近いんじゃねぇ?」
仕事をしない、という点では一緒なのだがストライキよりはそちらの方が何か、感じ的に近い気がする。どういう感じかまでは訊かないで欲しい。自分でも分からないから。
ともかく、事情は分かった。
が、どうしてそんな考えに至ったのかがイマイチ分からない。睡眠時間がどうのこうのと言うが、それは以前から変わらない話である。それが今、どうしてこのように現れてくるのか。全く持って理解できない。
「…ベル、もしかしてと思うんだけどさ」
と、ここでスクアーロの膝の上に座っていたマーモンが顔を上げた。
「昨日の身体測定、あれが関係してたりする?」
「わぉ。何でマーモン分かったの?」
「近くにいたからね。話している内容もバッチリと聞こえてたよ」
「…?結局どういうことなんだぁ?」
昨日は任務があったためにこの場所を一日中空けていた自分には、全く話しについて行くことが出来ない。身体測定があったのは知っている。正確に言うと精密検査で、体のどこそこが悪いというのをチェックする、定期検診である。
それで、それがどう今に繋がるというのか。
首をかしげていると、マーモンが言った。
「説明してあげようか?格安にしとくから」
「料金取んのか…」
「大丈夫、今度僕が食べたいお菓子でも作ってくれればいいよ」
それは本当に格安だった。
気まぐれだか知らないが、それほどのサービスをしてくれるマーモンの頭を感謝の意を込めて出来る限り優しく撫でると、軽く身じろぎをされたが逃げられはしなかった。ということは不快感は覚えていないと言うことである。
話を戻して。
「んで?」
「ベルってもう十八歳だよね」
「おう。それがどうかしたのかぁ?」
「そろそろ身長も伸びなくなるよって話」
「身長?ンなモンとっくに伸びなくなってんじゃねぇのかぁ?」
「あーもうバカ鮫!王子の夢を壊すような言葉は厳禁!」
そう叫んで、ベルフェゴールはソファーの上に完全に上がってこちらに寄ってきた。
「靴脱げぇ。ソファーの上は土足厳禁だろ」
「良いじゃん、俺王子だよ?」
「関係ねぇ」
言いつつ、スクアーロはため息を吐いて、自分では脱ぎそうにない王子様の靴を脱がせて下にボトリと落とした。これでソファーを汚したままにしていて、後で連帯責任でルッスーリアに怒られるのはごめんである。
…にしても身長、睡眠時間というのは、つまり。
「…身長を伸ばしたいってのは何となく分かった。けどなぁ、どうして今頃」
「だってあと二年で、成長止まるんだぜ!?…そりゃ成長期は過ぎたけどさ、一応二十歳までは背が伸びるって事になってるじゃん」
「でもベル、どうしてそんなに背を伸ばしたいの?」
「だって、ムッツリより背が低いとか有り得ないじゃんか!」
その言葉に合点がいった。
成る程、確かに『今』でなければそれは無理だろう。まだ時間があると放っていたらあっという間に二十歳だ。
だがしかし。
「レヴィ超すとか無理じゃねぇか?」
「同感だね。圧倒的に時間が足りないよ」
「良いんだよ、まだ可能性はあるんだから。てなワケでストライキ決行!あ、ちなみに」
ニッとベルフェゴールは笑った。
「スクアーロとマーモンも来て。一人じゃ退屈だし俺家事できないから」
「「断る」」
王子のストライキに無関係の二人は声を重ねて言った。
スクアーロとマーモンの心が一つになった瞬間だった。
断ろうとも自然と巻き込まれるであろう事に、まぁ気付いているんだろうなぁ…。
「……はぁ?」
その言葉を聞いて、思わず聞き返した自分の反応は決して間違っていないと思う。ていうかそれ以外にどんな反応をしろというのか。
あまりに突然のベルフェゴールの言葉に唖然としているうちに、隣に座るかの王子はだからストライキだって聞こえなかったのバカ鮫って耳までバカ?などと捲し立ててきたので、とりあえず手に持っていた本で頭を殴っておいた。
「痛っ!?ちょっとバカ鮫、王子にそーいうことをして良いと思ってんの!?」
「思ってるからやってんだろうが。んで、ストライキって何かあったのか」
「うん。俺の貴重な睡眠時間確保が危ぶまれてるから」
危ぶむ、というのが誰が危ぶんでいるかは分かるからさておこう。
しかし睡眠時間、というのは。
「仕事がない日に夜中までゲーム三昧のヤツが言えるセリフかぁ?」
「良いんだよ王子なんだから。で、そーいうわけだからストライキ。ヴァリアー本部出て、ちょっと遠いところに潜伏しようかと思ったわけ」
「あ゛ー、それってどっちかってーとストライキよりは家出が近いんじゃねぇ?」
仕事をしない、という点では一緒なのだがストライキよりはそちらの方が何か、感じ的に近い気がする。どういう感じかまでは訊かないで欲しい。自分でも分からないから。
ともかく、事情は分かった。
が、どうしてそんな考えに至ったのかがイマイチ分からない。睡眠時間がどうのこうのと言うが、それは以前から変わらない話である。それが今、どうしてこのように現れてくるのか。全く持って理解できない。
「…ベル、もしかしてと思うんだけどさ」
と、ここでスクアーロの膝の上に座っていたマーモンが顔を上げた。
「昨日の身体測定、あれが関係してたりする?」
「わぉ。何でマーモン分かったの?」
「近くにいたからね。話している内容もバッチリと聞こえてたよ」
「…?結局どういうことなんだぁ?」
昨日は任務があったためにこの場所を一日中空けていた自分には、全く話しについて行くことが出来ない。身体測定があったのは知っている。正確に言うと精密検査で、体のどこそこが悪いというのをチェックする、定期検診である。
それで、それがどう今に繋がるというのか。
首をかしげていると、マーモンが言った。
「説明してあげようか?格安にしとくから」
「料金取んのか…」
「大丈夫、今度僕が食べたいお菓子でも作ってくれればいいよ」
それは本当に格安だった。
気まぐれだか知らないが、それほどのサービスをしてくれるマーモンの頭を感謝の意を込めて出来る限り優しく撫でると、軽く身じろぎをされたが逃げられはしなかった。ということは不快感は覚えていないと言うことである。
話を戻して。
「んで?」
「ベルってもう十八歳だよね」
「おう。それがどうかしたのかぁ?」
「そろそろ身長も伸びなくなるよって話」
「身長?ンなモンとっくに伸びなくなってんじゃねぇのかぁ?」
「あーもうバカ鮫!王子の夢を壊すような言葉は厳禁!」
そう叫んで、ベルフェゴールはソファーの上に完全に上がってこちらに寄ってきた。
「靴脱げぇ。ソファーの上は土足厳禁だろ」
「良いじゃん、俺王子だよ?」
「関係ねぇ」
言いつつ、スクアーロはため息を吐いて、自分では脱ぎそうにない王子様の靴を脱がせて下にボトリと落とした。これでソファーを汚したままにしていて、後で連帯責任でルッスーリアに怒られるのはごめんである。
…にしても身長、睡眠時間というのは、つまり。
「…身長を伸ばしたいってのは何となく分かった。けどなぁ、どうして今頃」
「だってあと二年で、成長止まるんだぜ!?…そりゃ成長期は過ぎたけどさ、一応二十歳までは背が伸びるって事になってるじゃん」
「でもベル、どうしてそんなに背を伸ばしたいの?」
「だって、ムッツリより背が低いとか有り得ないじゃんか!」
その言葉に合点がいった。
成る程、確かに『今』でなければそれは無理だろう。まだ時間があると放っていたらあっという間に二十歳だ。
だがしかし。
「レヴィ超すとか無理じゃねぇか?」
「同感だね。圧倒的に時間が足りないよ」
「良いんだよ、まだ可能性はあるんだから。てなワケでストライキ決行!あ、ちなみに」
ニッとベルフェゴールは笑った。
「スクアーロとマーモンも来て。一人じゃ退屈だし俺家事できないから」
「「断る」」
王子のストライキに無関係の二人は声を重ねて言った。
スクアーロとマーモンの心が一つになった瞬間だった。
断ろうとも自然と巻き込まれるであろう事に、まぁ気付いているんだろうなぁ…。
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