貂蝉「第十四回みりラジ担当、貂蝉だ」
張飛「張飛様だぜ!」
貂蝉「……あぁ、流石に三回連続は無かったか」
張飛「あん?何の話だ?」
貂蝉「こちらの話だ。気にするな。それよりも、一つ尋ねたい事があるんだが」
張飛「?」
貂蝉「お前、何回ぐらいみりラジに出た?割と多そうな気がするんだが」
張飛「何回って、そりゃ……何回だ?」
貂蝉「訊いてるのは私の方なんだがな……」
張飛「ンな事言われてもよ、そんな事なんていちいち数えてねぇから分かんねぇよ」
貂蝉「だからって私に質問を返すな。他人の出演回数なんて知るワケ無いだろう」
赤部隊兵「失礼します!」
張飛「ん?」
貂蝉「機駕の部隊兵……?何の用だ」
赤部隊兵「郭嘉様より資料を預かってまいりました!」
貂蝉「資料だと?」
張飛「おー、御苦労さん。んじゃ貰うわ」
赤部隊兵「はっ!では、失礼しました!」
張飛「機駕の部隊兵ってすげぇテキパキ動くよな。あんなんで疲れねぇのか?」
貂蝉「いや、今はそんな事より別の事を気にしろ」
張飛「何か気にする事あるか?」
貂蝉「……お前が何の躊躇いもなくあっさりと受け取ったその資料だ」
張飛「別に普通の紙きれだぜ?」
貂蝉「それはそうだろうな。どこからどう見ても完全に紙だ。兵器には見えん」
張飛「それで、それを何でそこまで警戒してんだよ」
貂蝉「郭嘉からの書簡だぞ?警戒しなくてどうするというんだ?」
張飛「じゃあ中見てみようぜ。そうすりゃ何だか分かんだろ」
貂蝉「いやだから見たら手遅れになる類の資料だったらどうするんだっていう話で、」
張飛「……何だこれ?表か?」
貂蝉「……お前、せめて人の話くらい最後まで聞いてくれないか?……って、表?」
張飛「おう。俺たちの名前があって、その横に数字が書いてあんだけどよ」
貂蝉「……もしかしてこれ、出演回数の比較か?」
張飛「わざわざそんなん記録してんのか?郭嘉のヤローって」
貂蝉「暇だったのか、少し気になったのか……まぁ、作ったのは何となくなんじゃないか?」
張飛「何となくでこんなもん作れるってのが分かんねぇよ、俺」
貂蝉「そういうのは人それぞれだしな……で、回数は、と……私は三回でお前は四回か」
張飛「へぇ……俺って結構出てたんだな」
貂蝉「結構なんてものじゃないぞ。私たちの中では一番多く出てるじゃないか」
張飛「で、孔明の奴とかはまだ出てねぇんだな」
貂蝉「あと、轟の軍師と末の子と、曹操の息子がまだ出てない」
張飛「思ったより出てねぇ奴って多いじゃねぇか」
貂蝉「だな……私も少し驚いたよ。しかし、奉先って一回しか出て無かったんだな……
どうりで騒ぎが少ないわけだ。ちょっと安心したぞ」
張飛「俺も、孔明が出てねぇのに趙雲が出てんのには吃驚したぜ」
貂蝉「何でだ?」
張飛「だってよ、孔明の方がこういう所には出てきそうな感じしねぇ?」
貂蝉「あぁ……その気持ちは分からないでもない」
張飛「だろ?それにしてもこの資料、良いタイミングで来たよな」
貂蝉「それは、まぁ、そうなるだろう」
張飛「へ?何でだ?」
貂蝉「みりラジはは生放送だし、ここの軍師が機会を窺っていた可能性は高いからだ」
張飛「……つまり?」
貂蝉「……郭嘉はこの放送を聞いていたんだ。それで、私たちの話題が出演回数の方に移
ったのを知った。だから、この資料を赤い部隊兵に持ってこさせたんだ。資料があっ
た方が、話が進めやすいからな」
張飛「……あ、そういうことか!」
貂蝉「やっと分かったか」
張飛「……煩ぇ」
貂蝉「しょげるな。後で握り飯でもやるから」
張飛「え、ホントか!?」
貂蝉「……立ち直りが早いな」
あとね、策兄も三回で割と多かった。貂蝉さんと一緒。
まぁまだ(?)十四回なわけだし、これから少しずつ均等にバラけて行けばいいよねと。
……バラけてほしいなぁ。