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定家葛(テイカカズラ)
花言葉:依存 など
このお題の更新っていつぶりですか……。
やっぱり久々すぎて口調が迷子。今回はFC劇場のギャンとジ・O。
花言葉:依存 など
このお題の更新っていつぶりですか……。
やっぱり久々すぎて口調が迷子。今回はFC劇場のギャンとジ・O。
05:定家葛 (テイカカズラ/依存)
「貴方、笑いごとにならない薬は作らないんですか?」
「……は?」
突然投げかけられた問いに、ギャンは薬の調合を止めて後ろを振り返った。
そこには、ラベルの貼られている小瓶を手に取り、興味深げに眺めているジ・Oの姿がある。他に誰かが来たという様子も無いし、まず間違いなく先ほどの言葉は彼の言葉なのだろうが、しかし。
その内容に、思わず首を傾げる。
「風邪ウイルスやKKKなんてものも作ったが、あれらはどうなんだ?」
「まぁ、確かにあれらの薬もなかなかのものでしたが……もっとシャレにならないものってあるでしょう? 貴方がそれに気付いていないとは思っていないのですが」
そう言う彼の表情は黒い笑顔であり、あぁこれは『本当に悪い薬』について訊いているのだな、と直ぐに察せられた。
「……何となく言いたい事は分かったが、とりあえず訊いてみることとしようか。何のことを言っている?」
「依存性のある薬ですよ。作れるでしょう?」
さらりと告げられた答えに、ふむと頷く。
確かに、作ろうと思えば作れるはずだ。というか、作ろうかと思ったことがあるし、実際に作業に移った事もある。結局途中でやめてしまったのだが。もしもあれが完成までこぎつけていたら、依存性が非常に高く止めようと思っても止められない、厄介な代物ができていたことだろう。
というわけで、彼の問いへの答えは是、ではあるのだが。
「作れるが、作る気はないぞ」
「おやおや、そうですか。理由をお聞かせいただいても?」
「どうせ完成したら、手元が狂って自分自身でその効果を確かめることになるんだぞ。何でそんな厄介なものを作らなければならんのだ」
腕を組んで答えると、ジ・Oは納得の表情を浮かべた。少し呆れ気味ではあったが。
「真っ先に自分が被害者になるという自覚を持っていたとは驚きですね。それで何で罠に薬にと活動止めないんですか?」
「やりたいからに決まっているだろう」
「……でしょうねぇ」
流石にギャンにも自覚あると思うんだけどどうかなー。
でも、自覚があっても「いや、今回は大丈夫だろう」とか思ってやって、そして失敗するんじゃなかろうか。あるいはテンションあがりすぎてその懸念忘れてて、引っ掛かった後に「あ、そういえば毎回引っ掛かってる」みたいなことを思い出すような気がする。
あと、シャレにならな過ぎる薬品とかは、自分がかかると怖いからっていうのもあるけれど、普通に「だって危ないだろう」っていうのもあると思う。
「貴方、笑いごとにならない薬は作らないんですか?」
「……は?」
突然投げかけられた問いに、ギャンは薬の調合を止めて後ろを振り返った。
そこには、ラベルの貼られている小瓶を手に取り、興味深げに眺めているジ・Oの姿がある。他に誰かが来たという様子も無いし、まず間違いなく先ほどの言葉は彼の言葉なのだろうが、しかし。
その内容に、思わず首を傾げる。
「風邪ウイルスやKKKなんてものも作ったが、あれらはどうなんだ?」
「まぁ、確かにあれらの薬もなかなかのものでしたが……もっとシャレにならないものってあるでしょう? 貴方がそれに気付いていないとは思っていないのですが」
そう言う彼の表情は黒い笑顔であり、あぁこれは『本当に悪い薬』について訊いているのだな、と直ぐに察せられた。
「……何となく言いたい事は分かったが、とりあえず訊いてみることとしようか。何のことを言っている?」
「依存性のある薬ですよ。作れるでしょう?」
さらりと告げられた答えに、ふむと頷く。
確かに、作ろうと思えば作れるはずだ。というか、作ろうかと思ったことがあるし、実際に作業に移った事もある。結局途中でやめてしまったのだが。もしもあれが完成までこぎつけていたら、依存性が非常に高く止めようと思っても止められない、厄介な代物ができていたことだろう。
というわけで、彼の問いへの答えは是、ではあるのだが。
「作れるが、作る気はないぞ」
「おやおや、そうですか。理由をお聞かせいただいても?」
「どうせ完成したら、手元が狂って自分自身でその効果を確かめることになるんだぞ。何でそんな厄介なものを作らなければならんのだ」
腕を組んで答えると、ジ・Oは納得の表情を浮かべた。少し呆れ気味ではあったが。
「真っ先に自分が被害者になるという自覚を持っていたとは驚きですね。それで何で罠に薬にと活動止めないんですか?」
「やりたいからに決まっているだろう」
「……でしょうねぇ」
流石にギャンにも自覚あると思うんだけどどうかなー。
でも、自覚があっても「いや、今回は大丈夫だろう」とか思ってやって、そして失敗するんじゃなかろうか。あるいはテンションあがりすぎてその懸念忘れてて、引っ掛かった後に「あ、そういえば毎回引っ掛かってる」みたいなことを思い出すような気がする。
あと、シャレにならな過ぎる薬品とかは、自分がかかると怖いからっていうのもあるけれど、普通に「だって危ないだろう」っていうのもあると思う。
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