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連翹(レンギョウ)
花言葉:希望、集中力、など
連翹って名前、なんか格好いいですね。
今回はFC劇場からウイングとデスサイズで。擬人化です。
花言葉:希望、集中力、など
連翹って名前、なんか格好いいですね。
今回はFC劇場からウイングとデスサイズで。擬人化です。
10:連翹 (レンギョウ/遠い記憶)
「何でこう、夏って凄く暑いんだろうな……」
「夏だからだろう。逆に夏が寒かったら問題だと思うが」
「いやまぁ、それはそうなんだけどさ……」
ぐったりとした様子でソファーに身体を投げ出しているデスサイズは、憂鬱そうに目を閉じた。その右手にはうちわが握られているものの、自身に風を送る気力もないのだろう、動く気配もない。
やれやれと肩を竦め、ウイングは彼の手からうちわを抜き取った。生ぬるい風であろうが無いよりはましだろうと、彼の方に風を送ってやることにする。
そして、その考えはやはり正しかったようで、薄らと目を開けた彼の表情はやや穏やかなものになっていた。
「やっぱ風あると違うなー……悪いな、扇がせて」
「そう思うなら自分で扇げ」
「あー……そうしたいのはやまやまだけど、無理。指一本動かせる気がしない。だから、もうちょっと扇いでくれると嬉しい」
「……お前、本当に悪いと思っているのか?」
「思ってるって。でも、それ以上に暑いのが嫌なんだよ」
「そんなに暑いのが嫌なら、その長い髪でもばっさり切ったらどうだ」
扇ぐ度に揺れる、黒く長い髪を眺めながら尋ねる。これを切れば、随分と涼しくなるのだろうに、と。
対して彼は、でもなぁ、と返してきた。
「切る程度によるけど、長髪って括れば首筋出せるし、案外涼しいとこあるんだよなぁ」
「だとしても、そこまで長くしておく必要は無いだろうが」
「そりゃそうだけど……面倒っていうか、今更っていうか」
やる気の無さそうな答えに、ふむ、と頷く。
「つまり切る気はないと」
「そういうことになんのかな?」
「だろうな。……そもそも、何でお前は髪を伸ばし始めたんだ?」
そういえば訊いたことがなかったなと改めて尋ねてみると、彼はうぅむと唸った。
「……昔の話だし、詳しくは思い出せないんだよなぁ。多分、切るのが面倒で放ってたら伸びてた、みたいな流れだったんじゃないかと思うけど」
「……切らない方が面倒な気がするのはオレだけか? 鬱陶しいだろうに」
「あはは……そう言われると反論できない」
もしかしたら死神さんは願掛けとかしてるのかもしれない。
死神さんは暑いの苦手そうなイメージがあるのですよ。機体色が黒くて熱くなりそうだなぁっていうのが一番の理由な気がするけども。
天使は暑さも寒さも全部平気そうな感じが。もちろん暑ければ多少へばるくらいするけど、本当にそれだけで普通に動くのに支障はない、みたいな。
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