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これで弟妹同盟の来訪も終了なのです。
でも、何か弟妹同盟は続いていく予感があるので…。
いや、この組み合わせがわりと好きだという。
結局、最大の敵は倒す事は出来なかったが夜中を迎えた。
というのも、綱吉が「ごめん!今夜一晩だけで良いから預かっててね!」と前言を撤回してくれたからだ。ありがとうボス、とその報告を聞いたとき思った。客人と何かあったのだろうが、だとしても前言を撤回してくれた事には感謝である。
そうして泊まる所は、と言われたときに雲雀と一緒に答えた。
結果。
「ちょっとクローム、もう少しベッドの端に寄れない?」
「ごめん雲の人……これで精一杯なの」
「そう。なら仕方ないね、諦めよう」
「いやなぁ……お前ら……色んな意味でこれで良いのかぁ……?」
「これが良いんだよ、スクアーロ」
「そうなの、スクアーロ」
「……そうかぁ」
スクアーロを挟んで、クロームと雲雀は三人でベッドの上に寝ころんでいた。
普通の一人用ベッドよりも大きいこのベッドだが、それでも三人というのは少し狭い。成人男性が三人中二人であるからそれは尚更だったが、この状況に行き着くまでの苦労を思えばどうと言う事はなかった。
この状況に持って行くにあたって、一番大変だと踏んでいたザンザスの駆逐はどうにか成功した。だからこそ現状があるわけだが…いやはや、本当に守護者権限というのは使うときに使うとかなり便利だった。
ただ、ベルフェゴールという意外な敵もいて、それもどうにか退けてから取りかかったのは他でもない、スクアーロへの説得だった。これも中々大変な課程だったと思う。
まぁ、それも結局は成功したのだが。
「…で、そういえばどうしてダブルベッドなの?」
「あ……私もちょっと気になる」
「大したことはねぇぞ」
ふぁあ、と欠伸をしながらスクアーロが答えた。
「何かなぁ、この部屋が居心地が良いとかでたまにベルが遊びに来んだぁ」
それは部屋というかスクアーロと一緒にいるのが、ではないだろうか。
クロームはそう思い、だとしたらあの王子の気持ちも少しは分かるかな、と思った。
「…で?」
「でな、なし崩しにアイツがこの部屋で寝る事もあってなぁ」
「一緒のベッドで寝るの……?」
「ま、そうなるかぁ」
何でもないように答えるスクアーロの腕を、クロームは思わず強く抱きしめていた。
気付いたスクアーロに視線を向けられて、思わず口を開く。
「……あの人もダメだから」
「………は?」
「そうだよスクアーロ。クロームの言うとおりだよ」
雲雀も同意の声を上げる。
「血を見て直ぐ切れるなんてダメだね。自分で自分をコントロールできていない証拠じゃないか。それに僕より弱いもの。その上ワガママだし。ということでダメ」
「何へのダメ出しかは分からねぇが……う゛お゛ぉい、凄ぇ言い様じゃねぇか」
「だって本当の事だもの」
呆れたようなスクアーロの言葉にしれっと答え、雲雀もスクアーロの腕を抱いたらしい。何となく気配で分かった。
「あとね、僕らはザンザスの事も認めてないからね」
「あの人…怖いもの」
「あんな暴力男には絶対にスクアーロは渡さないから」
「お前らなぁ…」
先ほどよりもより呆れを強く滲ませた声音で、スクアーロが呻いた。
「じゃあ、お前らが認める相手って誰かいんのかぁ?綱吉とかかぁ?」
「沢田綱吉?彼もダメだよ。十年前よりはそこそこ見れるようになったけど、やっぱり甘いからね、彼。まだまだダメだ」
「……恭弥お前…綱吉は上司だろぉ…」
「良いんだよ、相手は沢田綱吉だからね。それに貴方だって似たような物じゃない」
「まぁなぁ…そりゃそうだけどなぁ」
「なら……良いと思うの」
どう?と尋ねると無言が返ってきた。が、これは答えようのない質問だったからこその無言なのだろうと推測されたので、こちらも何も言わなかった。綱吉とザンザスでは性質とか諸々の事柄が正反対だから、彼の中では対応に関して違いがあるのかもしれない。それでも自分が自分のボスに色々言っているのも事実だから、言い返す事も出来ないというところだろうか。
「……寝るぞぉ」
「あ、はぐらかした」
「良いから寝ろ!」
「分かったよ」
クスリと雲雀が笑う気配が伝わってきて、クロームもつられて笑った。
「おやすみ、スクアーロ」
「おやすみなさい」
「…おう」
返ってきたのは、ぶっきらぼうだけど暖かな、そんな返事だった。
そして、弟妹同盟の活動は続いていくのです…。
というのも、綱吉が「ごめん!今夜一晩だけで良いから預かっててね!」と前言を撤回してくれたからだ。ありがとうボス、とその報告を聞いたとき思った。客人と何かあったのだろうが、だとしても前言を撤回してくれた事には感謝である。
そうして泊まる所は、と言われたときに雲雀と一緒に答えた。
結果。
「ちょっとクローム、もう少しベッドの端に寄れない?」
「ごめん雲の人……これで精一杯なの」
「そう。なら仕方ないね、諦めよう」
「いやなぁ……お前ら……色んな意味でこれで良いのかぁ……?」
「これが良いんだよ、スクアーロ」
「そうなの、スクアーロ」
「……そうかぁ」
スクアーロを挟んで、クロームと雲雀は三人でベッドの上に寝ころんでいた。
普通の一人用ベッドよりも大きいこのベッドだが、それでも三人というのは少し狭い。成人男性が三人中二人であるからそれは尚更だったが、この状況に行き着くまでの苦労を思えばどうと言う事はなかった。
この状況に持って行くにあたって、一番大変だと踏んでいたザンザスの駆逐はどうにか成功した。だからこそ現状があるわけだが…いやはや、本当に守護者権限というのは使うときに使うとかなり便利だった。
ただ、ベルフェゴールという意外な敵もいて、それもどうにか退けてから取りかかったのは他でもない、スクアーロへの説得だった。これも中々大変な課程だったと思う。
まぁ、それも結局は成功したのだが。
「…で、そういえばどうしてダブルベッドなの?」
「あ……私もちょっと気になる」
「大したことはねぇぞ」
ふぁあ、と欠伸をしながらスクアーロが答えた。
「何かなぁ、この部屋が居心地が良いとかでたまにベルが遊びに来んだぁ」
それは部屋というかスクアーロと一緒にいるのが、ではないだろうか。
クロームはそう思い、だとしたらあの王子の気持ちも少しは分かるかな、と思った。
「…で?」
「でな、なし崩しにアイツがこの部屋で寝る事もあってなぁ」
「一緒のベッドで寝るの……?」
「ま、そうなるかぁ」
何でもないように答えるスクアーロの腕を、クロームは思わず強く抱きしめていた。
気付いたスクアーロに視線を向けられて、思わず口を開く。
「……あの人もダメだから」
「………は?」
「そうだよスクアーロ。クロームの言うとおりだよ」
雲雀も同意の声を上げる。
「血を見て直ぐ切れるなんてダメだね。自分で自分をコントロールできていない証拠じゃないか。それに僕より弱いもの。その上ワガママだし。ということでダメ」
「何へのダメ出しかは分からねぇが……う゛お゛ぉい、凄ぇ言い様じゃねぇか」
「だって本当の事だもの」
呆れたようなスクアーロの言葉にしれっと答え、雲雀もスクアーロの腕を抱いたらしい。何となく気配で分かった。
「あとね、僕らはザンザスの事も認めてないからね」
「あの人…怖いもの」
「あんな暴力男には絶対にスクアーロは渡さないから」
「お前らなぁ…」
先ほどよりもより呆れを強く滲ませた声音で、スクアーロが呻いた。
「じゃあ、お前らが認める相手って誰かいんのかぁ?綱吉とかかぁ?」
「沢田綱吉?彼もダメだよ。十年前よりはそこそこ見れるようになったけど、やっぱり甘いからね、彼。まだまだダメだ」
「……恭弥お前…綱吉は上司だろぉ…」
「良いんだよ、相手は沢田綱吉だからね。それに貴方だって似たような物じゃない」
「まぁなぁ…そりゃそうだけどなぁ」
「なら……良いと思うの」
どう?と尋ねると無言が返ってきた。が、これは答えようのない質問だったからこその無言なのだろうと推測されたので、こちらも何も言わなかった。綱吉とザンザスでは性質とか諸々の事柄が正反対だから、彼の中では対応に関して違いがあるのかもしれない。それでも自分が自分のボスに色々言っているのも事実だから、言い返す事も出来ないというところだろうか。
「……寝るぞぉ」
「あ、はぐらかした」
「良いから寝ろ!」
「分かったよ」
クスリと雲雀が笑う気配が伝わってきて、クロームもつられて笑った。
「おやすみ、スクアーロ」
「おやすみなさい」
「…おう」
返ってきたのは、ぶっきらぼうだけど暖かな、そんな返事だった。
そして、弟妹同盟の活動は続いていくのです…。
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