式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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閃光に散る、が選考に散る…って最初出たのは秘密。
ようやく Another Story もウイングの方も二桁へ…でも、この先が長いんだ。
途中色々と悲しいこともあるしね…。
状況的には今回もだいぶん酷いけど。
コロニーが、盾に取られた。
ギリ、と奥歯をかみしめる。まさか、そのような事をOZは平気で行う事が出来る、とは。同じ人間どうしであろうに、どうしてそんなに簡単に同族を殺せるのか。自分たちのように何度も何度も修理することは出来ないというのに。
何と、愚かなマネを。
「…それがお前たちの総意なのか」
『いや…違うな』
唸るように呟くと、否定の声が伝わってきた。
誰の物かと言えば、目の前で相対している相手。
トールギスは苦々しい表情で、ため息すらつけない様子で、思いは宇宙の方へと向かっているらしいかった。
『少なくとも私のパイロットはそれを是とはしていない。他にも、この案を快く思っていない面々はいる』
「司令塔の暴走か?」
『そう取るべきか…』
『ウイング!』
複雑そうなトールギスの言葉の後、割ってはいるように繋がった通信が伝えたのは、地上部隊を叩いている仲間の声だった。
酷く焦った様子で、さっきの聞いてたよな、と尋ねてくるデスサイズに肯定を返し、サンドロックは無事か?と問いかける。確か、彼もそちらに行っていたはずだ。マグアナック隊がいるから、それほど多勢に無勢過ぎることはないだろうが、ならば無事である可能性が高いのだが、実際に聞くまではそれを過信してはならない。
『サンドロックは大丈夫。ヘビーアームズは?』
「問題ない」
『そっか…なら良いけど。んで、さっきの放送!あれって嘘とかじゃない…よな?』
「残念ながら、な」
嘘ならどれ程良かったことかと思うが、残念ながらそれは無いのだろう。あの声音からはそれが冗談で済むと判断は出来なかったし、目の前の相手の反応もそれを裏付けていた。
だから、あの話は本当なのだ。
コロニーを撃つ用意がある、というのは。
『どうするんだよ…』
「少なくとも、もう戦えないな」
『それはそうだよな……こうしてみると、ナタクがここにいなくて良かった、かも』
デスサイズのその言葉に、今、作戦に参加していないもう一人の仲間を思い、確かにと同意を示す。こんな事態になるのなら、この場に彼はいない方が良かった。彼の性格を考えてもそうだし、いなければ何とかすることも出来る。姿を現している自分たちとは違って、身の振り方をいくらでも選ぶことが出来る。
ただ一人だったが、自分たちのようなどうしようもない状態に陥らない仲間がいるのは、ほんの少しだが救いだった。
『どうする?逃げる?』
「それが出来れば良いんだが…無理だろう。どうだ?逃げ出せそうなのか?」
『無理だろう』
トールギスはそう答え、ウイングはそれを受けて辺りを見渡した。
ヘビーアームズが結構な数を減らしてくれた敵だが、それでもまだまだ多いと形容できる数は、残っている。その上トールギスまで『敵』なのだ。
これで逃げる、というのは無理だろう。せめてトールギスが何もしなければ、可能と言えば可能だろうが。何せこちらは『ガンダム』である。普通の機体では相手にもならないだろうから。
「降伏するしかあるまい」
悔しいとは思うがそれしか無い。
それは、何と口惜しい選択だろうか。
だが。
……そんな時、だ。
『随分と困っておるようじゃの』
「…ドクターJ…?」
『当然か。ワシらコロニーの住人を人質に取られてはの』
『ドクターJ、何で今通信とか…あ、デュオとかにも話聞かす?』
『デスサイズも久しいのう。トールギスはもっと懐かしいが…通信の方はお前たちだけで良い。この後、また話はするつもりじゃから』
『…何の用だ?』
トールギスが探るように問いかける。今、このタイミングで通信が繋がったというのはつまり、この状況に関する何らかの話があるからだ。
そうじゃった、と忘れていたわけもないのにそう言って、ドクターJは機械の手をかちかちと鳴らした。
『では、パイロットに通信をつなげてくれんか』
「…構わないが」
何を話すのかと思いながらも素直に通信を繋ぎ、そうして聞いたのは『降伏する』という言葉。それしかないのだが、やはり、それを実際に言葉として聞くと何とも言えない思いを抱く。
それから言われた『ガンダムは渡さない』という言葉に、ウイングは自分の身に起こる事柄を正しく読み取った。
それこそ構わないな、と思い、衝撃を待つため静かに目を閉じた。
ここからがガンダムとかガンダムパイロットたちとかが大変な目に合い始める本番…みたい、な。
ギリ、と奥歯をかみしめる。まさか、そのような事をOZは平気で行う事が出来る、とは。同じ人間どうしであろうに、どうしてそんなに簡単に同族を殺せるのか。自分たちのように何度も何度も修理することは出来ないというのに。
何と、愚かなマネを。
「…それがお前たちの総意なのか」
『いや…違うな』
唸るように呟くと、否定の声が伝わってきた。
誰の物かと言えば、目の前で相対している相手。
トールギスは苦々しい表情で、ため息すらつけない様子で、思いは宇宙の方へと向かっているらしいかった。
『少なくとも私のパイロットはそれを是とはしていない。他にも、この案を快く思っていない面々はいる』
「司令塔の暴走か?」
『そう取るべきか…』
『ウイング!』
複雑そうなトールギスの言葉の後、割ってはいるように繋がった通信が伝えたのは、地上部隊を叩いている仲間の声だった。
酷く焦った様子で、さっきの聞いてたよな、と尋ねてくるデスサイズに肯定を返し、サンドロックは無事か?と問いかける。確か、彼もそちらに行っていたはずだ。マグアナック隊がいるから、それほど多勢に無勢過ぎることはないだろうが、ならば無事である可能性が高いのだが、実際に聞くまではそれを過信してはならない。
『サンドロックは大丈夫。ヘビーアームズは?』
「問題ない」
『そっか…なら良いけど。んで、さっきの放送!あれって嘘とかじゃない…よな?』
「残念ながら、な」
嘘ならどれ程良かったことかと思うが、残念ながらそれは無いのだろう。あの声音からはそれが冗談で済むと判断は出来なかったし、目の前の相手の反応もそれを裏付けていた。
だから、あの話は本当なのだ。
コロニーを撃つ用意がある、というのは。
『どうするんだよ…』
「少なくとも、もう戦えないな」
『それはそうだよな……こうしてみると、ナタクがここにいなくて良かった、かも』
デスサイズのその言葉に、今、作戦に参加していないもう一人の仲間を思い、確かにと同意を示す。こんな事態になるのなら、この場に彼はいない方が良かった。彼の性格を考えてもそうだし、いなければ何とかすることも出来る。姿を現している自分たちとは違って、身の振り方をいくらでも選ぶことが出来る。
ただ一人だったが、自分たちのようなどうしようもない状態に陥らない仲間がいるのは、ほんの少しだが救いだった。
『どうする?逃げる?』
「それが出来れば良いんだが…無理だろう。どうだ?逃げ出せそうなのか?」
『無理だろう』
トールギスはそう答え、ウイングはそれを受けて辺りを見渡した。
ヘビーアームズが結構な数を減らしてくれた敵だが、それでもまだまだ多いと形容できる数は、残っている。その上トールギスまで『敵』なのだ。
これで逃げる、というのは無理だろう。せめてトールギスが何もしなければ、可能と言えば可能だろうが。何せこちらは『ガンダム』である。普通の機体では相手にもならないだろうから。
「降伏するしかあるまい」
悔しいとは思うがそれしか無い。
それは、何と口惜しい選択だろうか。
だが。
……そんな時、だ。
『随分と困っておるようじゃの』
「…ドクターJ…?」
『当然か。ワシらコロニーの住人を人質に取られてはの』
『ドクターJ、何で今通信とか…あ、デュオとかにも話聞かす?』
『デスサイズも久しいのう。トールギスはもっと懐かしいが…通信の方はお前たちだけで良い。この後、また話はするつもりじゃから』
『…何の用だ?』
トールギスが探るように問いかける。今、このタイミングで通信が繋がったというのはつまり、この状況に関する何らかの話があるからだ。
そうじゃった、と忘れていたわけもないのにそう言って、ドクターJは機械の手をかちかちと鳴らした。
『では、パイロットに通信をつなげてくれんか』
「…構わないが」
何を話すのかと思いながらも素直に通信を繋ぎ、そうして聞いたのは『降伏する』という言葉。それしかないのだが、やはり、それを実際に言葉として聞くと何とも言えない思いを抱く。
それから言われた『ガンダムは渡さない』という言葉に、ウイングは自分の身に起こる事柄を正しく読み取った。
それこそ構わないな、と思い、衝撃を待つため静かに目を閉じた。
ここからがガンダムとかガンダムパイロットたちとかが大変な目に合い始める本番…みたい、な。
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