[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
フランが書きたかった、それだけの話かもしれない話。
いや、あの某カエルも結構好きなんで。
023:あの人
「何で隊長はあの人に付いてくんですかー?」
「あ゛?あの人?」
「ボスの事ですー。…ミーには全く理由が分かりません」
だって暴力振るいまくってるし、直ぐに物投げつけるし、怒るの速いし、我慢なんて殆どしないし、傍若無人を体現している人だし……と次々に挙げられる事実に、スクアーロは苦笑を浮かべた。全てフランの言うとおりだ。
しかし。
「まぁ、付いていくって決めたからなぁ」
「それでもついて行ける精神が素晴らしいですよねー」
「……含みのある言い方だな」
「だって褒める気ありませんもん」
…生意気も、ここまでくると天晴れだ。ベルフェゴール並みにあけっぴろ。ルッスーリアは笑って流すだろうが、レヴィ辺りに聞かせたら流血沙汰になりそうな気がした。ザンザスの場合は考えるまでもない。
呆れつつも、後輩の頭を軽く小突く。
「ボスに関して…てか他のヤツらの事でも滅多な事は言うんじゃねぇよ。ヘタしたらテメェ、あっと言う間に死ぬぞ?」
「ご心配なく。そんな間抜けな死に方はゴメンですから」
「俺が殺すって可能性は考えてねーのかぁ?」
ずっと付いていくと決めた相手のことをあそこまで言われたのだ、状況的にはスクアーロがキレてしまってもおかしくは無いだろう。
しかし、フランは何言っているんですか?と言わんばかりの表情を浮かべた。
「ロン毛隊長、そう言うトコは割と公平でしょ?それに本気で思ってても怒りんぼボスを貶める意図で言ったんじゃなければ分かるでしょーしー」
「あまり闇雲に信じねー方が良いと思うがな」
「闇雲じゃないですし、信じる信じないは置いておいて事実ですから」
退屈そうに呟くフランに、スクアーロはどんな反応をするべきなのかが分からなかった。これはどうなのだろう、そんなことは無いと言ってみる場所なのだろうか。
ともかく。
「少なくとも、ボスさんやレヴィの前では言うんじゃねぇぞ」
「丸焦げかケシズミですねー。分かりましたー」
ボスさんの場合、ケシズミどころか存在まで消されそう…。