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このお題で正直何を書けばいいのだろうと一瞬思いました。
ので、何かあれかもしれない…。
026:美しさ
「ディーノさん、美しさを得るにはどうしたら良いんでしょう?」
「…っと?」
突然どうしたのだと、ディーノは目の前にいる少女を見た。
問いかけてきたハルはと言えば、結構真剣そうな表情でそこに立っていた。この質問は遊び半分冗談半分ではなく、真剣な思いから口にされたのだと、ハッキリと分かるほどに。
しかし、そうだとしても疑問が消えるわけでもない。
「どうして俺に訊くんだ?そういうのって普段はビアンキに訊いてるって耳にしたけど」
「それがですね……ビアンキさんは見あたらないのです。リボーンちゃんに訊いたら、お仕事に出かけたのだという話なのです」
「仕事…ねぇ。どんな仕事か知ってるか?」
「確か……料理の食材を集めに行くのだとか…」
てっきり暗殺か何かかと思ったのだが、ハルの受け答えからそうではないのだと把握することができた。それは仕事と言うよりは趣味に近い話ではと思うのだが、それはそれという物だろう。
だが…何で自分に、という思いは消えない。
それでも、訊かれたのだから答える義務はあるだろう。
「とりあえず訊くけど、その美しさって内面?外面?」
「出来ればどちらも…ですかね。欲張りでしょうか…」
「いや、そういうのって欲張りな方が良いんじゃないか?」
強いて大切だと言うとしたら内面の方だろうが。外面の美しさよりは内面の美しさの方が、見えない分大切だと思う。
「…内面の方が大切だとは、思うけど」
「ですよね!思いますよね!」
「でもなー……そうするために具体的に何をどうするかは分からないな」
「はひ…そうですか…」
素直に答えると落ち込むハル。
その様子に少し慌てながら、これはどう答えたら良かったのだろうと本気で悩むディーノだった。
ハルのしゃべり方がマスター出来ません…文章にしてみると…難しそうだ…。