式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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フリリクがあったので、思わず依頼してしまった品…。
清羅 繭 様 ありがとうございました!
「…お前ってさ、料理出来たんだな」
「……」
「…なんだよその如何にも『心外だ』って表情は」
「…そんなに意外だったのか」
そんなこと、当り前だろう。
少なくとも、デスサイズにとってのナタクのイメージとは『正義を振り回す拳法馬鹿な単細胞』の三つで片付くものだった。
そして今現在、デスサイズはそのイメージに少し訂正を加えるべきかと結構真剣に悩んでいた。
デスサイズの目線の先には、テーブルに並べられた数々の皿。
いずれも、とても美味しそうな料理が盛られている。
作ったのは、誰でもない自分の目の前にいる人物、ナタク。
正直に白状する。意外処ではない、かなり、驚いた。
自分達五人は結構昔からの付き合いだ。だからそれぞれの特技や短所などはある程度熟知しているはず…だった。
そこまで考えてデスサイズは昔の記憶を一つずつ思い返してみる。
…何故だろう、ナタクが料理しているシーンが一つたりとも出てこない。
大抵料理をしていたのは自分やヘビーアームズで、時折トールギスやリリーナが差し入れをしてくれたが、自分の記憶の中ではナタクが料理をしている所など見たことなかった。
…いつ、教わっていたんだろう?
「…ナタクさーん、いったいいつ料理なんて覚えたんでしょーか?」
「…お前たちと出会う前からある程度のものは作れていたんだがな」
…ちょっと待て。
「じゃあどうして今日の今までぜんっぜん包丁すら握らなかったんだよ!?なんかすっげー損した気分なんだけど!!あー!畜生、もっと早く知ってれば料理当番お前に押し付けられたのに!!」
「…語弊があるぞ。俺が作らなかったんじゃなくてだな、お前やヘビーアームズが一人で作り始めていたからだ、この世話好きが!」
「それでも事前に『今日は俺が作る』って一言でも言ってくれたらそれで済むことだろ!」
そこまで言うと、ナタクは溜息を吐いた。
「…いきなり言えというのかお前は」
…それはつまり、『タイミングを逃した』ということだろうか。
それなら、まあ、気持ちも分からない訳でもない。そのタイミングを逃したまま、今日までそのまま来てしまったのだろう。
まぁいいや。デスサイズはそう思い、話題を変えることにした。
「じゃあなんで今日に限って料理してんの?」
始めて見るはずなのに妙にしっくりくるナタクのエプロン姿を眺めながら、デスサイズは料理へと視線を落とす。
その料理はやはり中華料理と呼ばれるものばかりで、ナタクらしいといえばナタクらしかった。
「味見するか?」
そう言いながら、ナタクは小皿に麻婆豆腐をよそってデスサイズへと渡す。
「あ、じゃあいただきまーす……!うまっ!ちょ、本気で美味いんだけど!!」
口に含んだ瞬間広がった程よい辛さと、豆腐の食感が何とも言えない。間違いなく美味と言えるものだった。
「…偶には作らんと腕を忘れそうでな」
そう呟かれた言葉は、彼自身が、如何に料理をしていなかった時期が長かったかということを、デスサイズに伝えていた。
「…その割には張り切りすぎじゃね?」
「…煩い、食わせんぞ」
「はいはい…っと、あいつ等呼んでくるわ」
「ああ」
…その日の夕食の豪勢さと作り手の正体に、ウイング達三人が呆気に取られたのは言うまでもない。
フリリクにて『ナタクとデスサイズの話』をリクエストしてくださった式ワタリさまに捧げます!
なんかとても書いてて楽しかった二人でした。デスの突っ込みは書いてて面白いですね(笑)
それでは、リクエストありがとうございました!
いえ、本当にありがとうございました…。
人様の書かれたお話を読んでいると、本当に幸せな気持ちになれるのです…。
にしても、料理が出来るナタク…って新鮮でした。
「……」
「…なんだよその如何にも『心外だ』って表情は」
「…そんなに意外だったのか」
そんなこと、当り前だろう。
少なくとも、デスサイズにとってのナタクのイメージとは『正義を振り回す拳法馬鹿な単細胞』の三つで片付くものだった。
そして今現在、デスサイズはそのイメージに少し訂正を加えるべきかと結構真剣に悩んでいた。
デスサイズの目線の先には、テーブルに並べられた数々の皿。
いずれも、とても美味しそうな料理が盛られている。
作ったのは、誰でもない自分の目の前にいる人物、ナタク。
正直に白状する。意外処ではない、かなり、驚いた。
自分達五人は結構昔からの付き合いだ。だからそれぞれの特技や短所などはある程度熟知しているはず…だった。
そこまで考えてデスサイズは昔の記憶を一つずつ思い返してみる。
…何故だろう、ナタクが料理しているシーンが一つたりとも出てこない。
大抵料理をしていたのは自分やヘビーアームズで、時折トールギスやリリーナが差し入れをしてくれたが、自分の記憶の中ではナタクが料理をしている所など見たことなかった。
…いつ、教わっていたんだろう?
「…ナタクさーん、いったいいつ料理なんて覚えたんでしょーか?」
「…お前たちと出会う前からある程度のものは作れていたんだがな」
…ちょっと待て。
「じゃあどうして今日の今までぜんっぜん包丁すら握らなかったんだよ!?なんかすっげー損した気分なんだけど!!あー!畜生、もっと早く知ってれば料理当番お前に押し付けられたのに!!」
「…語弊があるぞ。俺が作らなかったんじゃなくてだな、お前やヘビーアームズが一人で作り始めていたからだ、この世話好きが!」
「それでも事前に『今日は俺が作る』って一言でも言ってくれたらそれで済むことだろ!」
そこまで言うと、ナタクは溜息を吐いた。
「…いきなり言えというのかお前は」
…それはつまり、『タイミングを逃した』ということだろうか。
それなら、まあ、気持ちも分からない訳でもない。そのタイミングを逃したまま、今日までそのまま来てしまったのだろう。
まぁいいや。デスサイズはそう思い、話題を変えることにした。
「じゃあなんで今日に限って料理してんの?」
始めて見るはずなのに妙にしっくりくるナタクのエプロン姿を眺めながら、デスサイズは料理へと視線を落とす。
その料理はやはり中華料理と呼ばれるものばかりで、ナタクらしいといえばナタクらしかった。
「味見するか?」
そう言いながら、ナタクは小皿に麻婆豆腐をよそってデスサイズへと渡す。
「あ、じゃあいただきまーす……!うまっ!ちょ、本気で美味いんだけど!!」
口に含んだ瞬間広がった程よい辛さと、豆腐の食感が何とも言えない。間違いなく美味と言えるものだった。
「…偶には作らんと腕を忘れそうでな」
そう呟かれた言葉は、彼自身が、如何に料理をしていなかった時期が長かったかということを、デスサイズに伝えていた。
「…その割には張り切りすぎじゃね?」
「…煩い、食わせんぞ」
「はいはい…っと、あいつ等呼んでくるわ」
「ああ」
…その日の夕食の豪勢さと作り手の正体に、ウイング達三人が呆気に取られたのは言うまでもない。
フリリクにて『ナタクとデスサイズの話』をリクエストしてくださった式ワタリさまに捧げます!
なんかとても書いてて楽しかった二人でした。デスの突っ込みは書いてて面白いですね(笑)
それでは、リクエストありがとうございました!
いえ、本当にありがとうございました…。
人様の書かれたお話を読んでいると、本当に幸せな気持ちになれるのです…。
にしても、料理が出来るナタク…って新鮮でした。
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