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多分、ほのぼのしてる気がしなくもないような気が。
暗殺部隊でほのぼのってあれな気も…しますがね。
別に良いですよね。
031:研究
「あれ、ボス一人だけ?」
「…マーモンか」
談話室で書類をめくっている間にやってきた小さな赤ん坊にチラリと視線を向け、直ぐに書面に戻しながら口を開く。
「任務は」
「滞りなく終わったよ。でさ、何でボスが一人だけで談話室に?」
「じきに分かる」
「そうやって言って」
じきに分かるなら今教えてくれたって良いじゃないか。呟きながら、マーモンはトコトコと歩いて寄ってきて、ザンザスの隣にちょこんと腰掛けた。表情は不機嫌そうだが、だから何だという話だろう。どうせ言ったとおり、直ぐにでも自分がここにいる理由は分かるだろうのだから、別に知るのが速いか遅いかそれだけの話だ。
ペラリと書類をめくり、そういえばと、ふと思ったことそのまま口にした。
「研究の方はどうなっている?」
「研究って……あぁ、あれのこと。ダメだね、結果が出ない……で、突然どうして?これなら答えてくれるよね?」
「何となくだ」
「……そう」
おおかた、それも理由と言えば理由か……とでも思ったのだろう、不機嫌ではないが微妙な様子で黙り込んだ赤ん坊を面白く思いながら眺め、そろそろかと書類を机の上にパサリと落とした。
マーモンも気付いたらしい、ふっと顔を上げる。
「甘い香り……?って、誰かお菓子でも作ってるの?」
「あぁ」
「誰?ルッスーリアあたり?」
「アイツは任務中だ」
「じゃあ誰なのさ」
「カス鮫」
「…成る程、だからボスでも待ってたんだ」
それはどういう意味だ。
お題を思いっきり無視してるような。いや、ちゃんと触れてはいるけれど…何か違う気も…。
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