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そして異変は起こるのです…。
43:花火
「ゼータ、ようやく涼しくなったから、夏っぽい位置にだったから折角だし花火しようって……あれ?ゼータ?」
ひょこりと顔を覗かせた室内の様子を見やって、メタスは首を傾げた。ゼータだけなら眠っているのだろうと思うけれど、そこにマークⅡやプラス、ダブルゼータまでいてはどうにも不思議だ。
「どうしたんだろ…」
「メタスちゃん!大変です!」
「サイコちゃん?」
「コロニーの中で……あぁぁ!」
部屋の中で動かなくなっているマークⅡを指さし、室内に飛び込んできたサイコは驚愕に揺れる瞳のままに口を開いた。
「マークⅡも、なの!?」
「…もしかして、」
彼女のその言葉に、嫌な予感を覚えて恐る恐る尋ねる。
「みんな、眠っちゃってる、とか」
「そうみたいで…」
「…何で?」
「…さぁ」
二人で顔を見合わせてみても、当然ながら答えが出るわけもない。
メタスとサイコは、とりあえず外に出て情報を集めることにした。
まずはガンダムを……と思ったのだけれど、いくら探しても見つからななかった。代わりにリ・ガズィも眠ったままだとかいう情報は得たし、GP三兄弟もそんな感じだという事も聞いたのだけれど。
…つまり、この現象は一所に収まる物ではなかったということ。
どういうことなんだろうと、メタスは息を吐いた。
「どうしたんだろう、本当に…」
「ですね……あ、ガイアちゃん」
「メタスさん、サイコさん…」
公園にて。
偶然にバッタリと出会った黒のガイアは、少し泣きそうな表情で一人の誰か……あぁ、確かこの人はデスティニーか……を揺すっていた。どうやら、彼も起きないらしい。
どうしても起きないから不安で泣きたくなっているのだろうと思いながら、安心させるように優しく背をさする。
「デスティニー、起きないの?」
「はい……夕方、涼しくなったから外に一緒に出ようって言ってくれて…それから少しして、突然…」
「そう、なの」
「どうしたら良いんでしょう…」
「分からないけれど…どうやらこの現象は、一人だけっていう物じゃないらしいの」
「えぇ。ゼータも、マークⅡさんも同じ状況だし」
「え…そうなんですか?」
「そうなのよ…」
「規則性とか、あるんでしょうか?」
ガイアのその言葉に、メタスは少しだけ考え込んだ。とりあえず、今聞いている限りでは被害に遭っているのは男性陣のみらしいから、もしかしたらそれは規則性としてあげることが出来るかも知れない。
だが、それはその後しばらくして訪れた場所で否定されることになる。
「…セイラさん、も?」
「そうなんじゃ。一体どうしたのかの…シャアも帰ってこんし」
ムサイにて、旧ザクにそう言われてしまったのである。
困ったことに、これで女性は大丈夫という事は無くなってしまった。
はぁ、と息を吐いて。
まずは、今分かっている事を挙げてみよう。
「とりあえず、ゼータたちは眠ったまま…見つからないアレックスちゃんやララァさんも、危ないかも知れないけれど…」
「さっき、インフィニットさんとストライクフリーダムさんも眠ってるって、ブリッツさんが言ってました。デュエルさんもだそうです」
「結構いるね…」
そのほかにはウイング、デスサイズ、エックス、ゴッド、マスター、それにターンAも。スターゲイザーとノワールも同様で。ヤクト・ドーガトクエス・ドーガも同じような状況らしい。
ちなみにそれ・びーのメンバーは全員無事だ。
「キュベレイさんやみねばちゃんも眠っちゃったんだよね…」
「どうしたんだろう…みんな」
一体、どうしたのだろう……謎は深まるばかり。
思い悩む三人を気にもせず、花火が空に上がった。
あと、サンダーガンダムとかアウトです。それとエックスとエアマスター。レオパルドは大丈夫だけど。
特大ヒントとしてヤクト・ドーガとかクエス・ドーガとか。
分かった人は凄いと思います。