式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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ハロが若干黒い…。どうしてなんだ…。
弱い者いじめはあまり好きではない。
などと言って、だからと言って、別にそれを絶対にしないという志があるわけでもない。あったところで所詮意味など無いことくらいは理解している。
だが。
「やっぱ愚痴りたくはなるんだよな…」
「文句言わないの」
「そんな事言われてもな」
普通の軍用MSならまだしも、何が悲しくて先頭に置いての性能はそれ以前と言えそうなMSと戦わなければならないのだろう。駆逐目標なのだから仕方ないと言えば仕方ないのだが、こちらの事も考えてもっと倒しやすいのを用意していて欲しい。
言ったところで詮なきことか。
相手には自分たちという『存在』も知られていないのだから……などと思って、デュナメスは軽く肩をすくめた。だから何だというのやら。知られたら知られたで、あるいは面倒な事態が引き起こるだけかも知れないというのに。
とりあえず救いとしては、自分の場合は話し相手のハロがいることだろう。
そんなハロは、どこか呆れたように言葉を紡いだ。
「ねぇ…『デュナメス』になる前も、同じようなコトしてきたんだよね、今までも。なのにどうして今になってそんなこと言い出すのやら」
「宣言した後だと気持ちも改まるんだよ、実際」
これは嘘ではない。今までは隠密に、だが今の介入に近いことはいくつもやってきた。が、存在が大々的に発表された後でこんな相手を相手しているというのは非常に何というか…思うところがあるのである。
まぁ、しばらく続けていけば有る程度はこういうのも減ると思うけれど。
あくまで減るだけであって、消えることはないのではないかと心の中でため息を吐きながら操縦に従い引き金を引き続ける。破壊によって争いを消しても、残された傷跡によって争いが生み出されては元も子もない。
そのくらい分かっての介入であることくらいは理解しているが、存在理由を果たそうとは思っているのだが、その程度の疑念は持っている。
などと思っている間に、敵となっていたNSたちは撤退を始めた。
「ようやくか…もっと速く降参してくれれば良かったんだけどな」
「楽は出来ないよ?分かってるでしょ」
「分かってる。だけど愚痴りたくなるって言ったろ」
「言われたね。でも納得してない」
「しろよ。本人が言ってるんだからな」
「だって、その本人が愚痴を言っても良いと本心から思ってないもの」
「…まぁ、それは」
その通りだが。
…自分たちは戦うための存在だ。そして争いを無くすために戦い続ける存在である。つまり延々と戦い続けなければいけないわけで、その対象にこのような弱い相手が選ばれることだって有り得ないとは言えない。
そういえばキュリオスは人どころではなく植物を爆撃に行っているが、いつもそのような、直接的に命を奪わない作戦ばかりとは限らないのだ。
愚痴なんて言っている場合ではない。言っていてはキリがない。
そもそも、愚痴なんて言って良い身分ではないだろう。
加害者のくせに。
「…ま、問題はないだろ。アイツらの前ではちゃんと『お兄さん』やってやるさ」
「それでヴァーチェにナマイキだって怒られるんだね」
「……」
「ああいいながらも結局、彼もそれを認めてはいるんだけどさ」
「………あぁ」
「あ、落ち込んだ?ゴメンねデュナメス」
クスクスと笑うハロに、脱力したデュナメスはガクリと膝を地に着け、両手も次いでに地につけてしまいたかったのだが、未だに操縦中の機体からは精神体が抜け出せるわけもなく、というかやってはいけないし、結局何も出来なかった。
代わりに言う。
「…ハロ、お前たまに性格が悪いよな」
「え…今更なの?」
「…」
今更らしい。
自覚があることは良いのか悪いのか、あまり判然とはしないのだが。出来れば自覚がなかった方が良かったかも知れない。無かったならば、自覚を得たときに性格が治るかもそいれないという小さな望みを抱けたかも知れないのに。これでは望みは薄いどころか皆無だった。
「気を落とさないでよ、デュナメス。きっとその内良いことがあるだろうからさ」
「お前…」
自分としては、そんなことを言うならまずは性格を直して欲しいと思うのだが。
そんな苦労性お兄さん。頑張って。
などと言って、だからと言って、別にそれを絶対にしないという志があるわけでもない。あったところで所詮意味など無いことくらいは理解している。
だが。
「やっぱ愚痴りたくはなるんだよな…」
「文句言わないの」
「そんな事言われてもな」
普通の軍用MSならまだしも、何が悲しくて先頭に置いての性能はそれ以前と言えそうなMSと戦わなければならないのだろう。駆逐目標なのだから仕方ないと言えば仕方ないのだが、こちらの事も考えてもっと倒しやすいのを用意していて欲しい。
言ったところで詮なきことか。
相手には自分たちという『存在』も知られていないのだから……などと思って、デュナメスは軽く肩をすくめた。だから何だというのやら。知られたら知られたで、あるいは面倒な事態が引き起こるだけかも知れないというのに。
とりあえず救いとしては、自分の場合は話し相手のハロがいることだろう。
そんなハロは、どこか呆れたように言葉を紡いだ。
「ねぇ…『デュナメス』になる前も、同じようなコトしてきたんだよね、今までも。なのにどうして今になってそんなこと言い出すのやら」
「宣言した後だと気持ちも改まるんだよ、実際」
これは嘘ではない。今までは隠密に、だが今の介入に近いことはいくつもやってきた。が、存在が大々的に発表された後でこんな相手を相手しているというのは非常に何というか…思うところがあるのである。
まぁ、しばらく続けていけば有る程度はこういうのも減ると思うけれど。
あくまで減るだけであって、消えることはないのではないかと心の中でため息を吐きながら操縦に従い引き金を引き続ける。破壊によって争いを消しても、残された傷跡によって争いが生み出されては元も子もない。
そのくらい分かっての介入であることくらいは理解しているが、存在理由を果たそうとは思っているのだが、その程度の疑念は持っている。
などと思っている間に、敵となっていたNSたちは撤退を始めた。
「ようやくか…もっと速く降参してくれれば良かったんだけどな」
「楽は出来ないよ?分かってるでしょ」
「分かってる。だけど愚痴りたくなるって言ったろ」
「言われたね。でも納得してない」
「しろよ。本人が言ってるんだからな」
「だって、その本人が愚痴を言っても良いと本心から思ってないもの」
「…まぁ、それは」
その通りだが。
…自分たちは戦うための存在だ。そして争いを無くすために戦い続ける存在である。つまり延々と戦い続けなければいけないわけで、その対象にこのような弱い相手が選ばれることだって有り得ないとは言えない。
そういえばキュリオスは人どころではなく植物を爆撃に行っているが、いつもそのような、直接的に命を奪わない作戦ばかりとは限らないのだ。
愚痴なんて言っている場合ではない。言っていてはキリがない。
そもそも、愚痴なんて言って良い身分ではないだろう。
加害者のくせに。
「…ま、問題はないだろ。アイツらの前ではちゃんと『お兄さん』やってやるさ」
「それでヴァーチェにナマイキだって怒られるんだね」
「……」
「ああいいながらも結局、彼もそれを認めてはいるんだけどさ」
「………あぁ」
「あ、落ち込んだ?ゴメンねデュナメス」
クスクスと笑うハロに、脱力したデュナメスはガクリと膝を地に着け、両手も次いでに地につけてしまいたかったのだが、未だに操縦中の機体からは精神体が抜け出せるわけもなく、というかやってはいけないし、結局何も出来なかった。
代わりに言う。
「…ハロ、お前たまに性格が悪いよな」
「え…今更なの?」
「…」
今更らしい。
自覚があることは良いのか悪いのか、あまり判然とはしないのだが。出来れば自覚がなかった方が良かったかも知れない。無かったならば、自覚を得たときに性格が治るかもそいれないという小さな望みを抱けたかも知れないのに。これでは望みは薄いどころか皆無だった。
「気を落とさないでよ、デュナメス。きっとその内良いことがあるだろうからさ」
「お前…」
自分としては、そんなことを言うならまずは性格を直して欲しいと思うのだが。
そんな苦労性お兄さん。頑張って。
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