式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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ただいま企画②-4!4とか言ってるけど、実はこの順番は全く無意味で適当だったり。
「そういえば桜の木の下ってさ、死体が埋まってるって言うよね」
「言うけどさ…それを今、ここで言う必要って無いんじゃね?」
「むしろ言わない方が良い事だと思うぞ…」
「そう?」
桜の木の下、花見の席にて。
ウイングとデスサイズに続けてそう言われたものの、サンドロックは別に言ったところで何の問題もないと思っていた。確かにこういう時に話すような事ではないだろうが、何と言うか、まぁ、今更だなと思ったのである。
そもそも自分たち起動兵器五人が、こうして平和にのんびり花見をしているのが妙といえば妙、なのだし。
けれどもそれらはあえて言わず、頭上の桜を見やる。
「いやさ、ここまで綺麗な色だとね、そういう迷信も信じかけるよねって思って」
「否定はしないが…」
「…しかし、どうして死体が埋まったら鮮やかな色になるんだ?」
「えっと……死体の血を吸うから、とか?俺もそういやあんま詳しく知らないんだけど。ナタク、知らない?」
「訊いたのは俺だが…?」
『でも不思議ではある』
と、ヘビーアームズが首を傾げた。
『こういう話の中で、骨はともかく肉とか内臓とか、そういうのについてはあまり触れられてないような気がするから。…何故だと思う?』
「…リアルすぎて嫌だからに一票」
「そこまでリアルだと迷信じゃ無いなもはや…」
「雰囲気がちょっと台無しだよね…」
「…確かに養分にはなっていそうだが」
『…あぁ、成る程』
納得したように頷く彼。それを見て、思う。
やはり、適度に怖がらせるにはそこまでのリアリティは要らないのだろう。それに…先に言われたが、そこまでリアルだと聞き手は逆に引く気がする。語り方によっていくらでも、その辺りは改善できるかもしれないけれども。
果たして自分たちが座っているところの下には、埋まっているのだろうか。
これこそ今更の話だろうと軽く肩をすくめて、改めて桜を見やる。
とても鮮やかに色づいたそれ。
けれど。
「…血を吸った、というほどでも無いか」
その事に幾ばくかの安堵を覚えて、花見に意識を戻す事にした。
「言うけどさ…それを今、ここで言う必要って無いんじゃね?」
「むしろ言わない方が良い事だと思うぞ…」
「そう?」
桜の木の下、花見の席にて。
ウイングとデスサイズに続けてそう言われたものの、サンドロックは別に言ったところで何の問題もないと思っていた。確かにこういう時に話すような事ではないだろうが、何と言うか、まぁ、今更だなと思ったのである。
そもそも自分たち起動兵器五人が、こうして平和にのんびり花見をしているのが妙といえば妙、なのだし。
けれどもそれらはあえて言わず、頭上の桜を見やる。
「いやさ、ここまで綺麗な色だとね、そういう迷信も信じかけるよねって思って」
「否定はしないが…」
「…しかし、どうして死体が埋まったら鮮やかな色になるんだ?」
「えっと……死体の血を吸うから、とか?俺もそういやあんま詳しく知らないんだけど。ナタク、知らない?」
「訊いたのは俺だが…?」
『でも不思議ではある』
と、ヘビーアームズが首を傾げた。
『こういう話の中で、骨はともかく肉とか内臓とか、そういうのについてはあまり触れられてないような気がするから。…何故だと思う?』
「…リアルすぎて嫌だからに一票」
「そこまでリアルだと迷信じゃ無いなもはや…」
「雰囲気がちょっと台無しだよね…」
「…確かに養分にはなっていそうだが」
『…あぁ、成る程』
納得したように頷く彼。それを見て、思う。
やはり、適度に怖がらせるにはそこまでのリアリティは要らないのだろう。それに…先に言われたが、そこまでリアルだと聞き手は逆に引く気がする。語り方によっていくらでも、その辺りは改善できるかもしれないけれども。
果たして自分たちが座っているところの下には、埋まっているのだろうか。
これこそ今更の話だろうと軽く肩をすくめて、改めて桜を見やる。
とても鮮やかに色づいたそれ。
けれど。
「…血を吸った、というほどでも無いか」
その事に幾ばくかの安堵を覚えて、花見に意識を戻す事にした。
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