途美学園 ある日の授業風景①

拍手再録です。

①～④とありますが、どれから読んでもいけると思います。

---

「………であるからして……」

イライラ

「……したがって……………」

イライライライラ

「…つまり……………………」

イライライライライライラ

「なので………………………」


ブチッ


ハ「こんな授業やってられっか！」

ア「ちょ……ハレルヤ！？授業中に立ったら……」

ハ「知るか！あんな教科書なぞるだけの工夫も何もあったもんじゃねぇ小学生でもできそうな授業、わざわざ受けてやる義理はねぇんだよ！時間の無駄だッ！」

ア「先生も頑張っているんだよ！？」

ハ「へっ、だから何だってんだ？こーいうヘボ教師がいるからミハエルみたいなバカが出てくるんだよ」

ミ「……んだと？」

ハ「どうした？俺は本当のことを言っただけだぜ？」

ミ「テメェ……ッ」

ハ「言い返せるもんなら言い返してみろよ、万年赤点取りが」

ミ「………っ」

ア「ハレルヤ！いい加減……」

ハ「アレルヤ……いいだろ別に。嘘は言ってねぇんだし。だいたいな、あの教師が悪いんだよ。同じ数学教師でも、まだグラハムの方がマシだよな。アイツよりもこの職についている期間は長いんだろ、あの教師。なっさけねーよなぁ！」

留「アレルヤ」

ア「どうかした、留美？」

留「先生、また出て行ってしまったわよ？泣きながら」

---

ポイントは、留美のセリフの中の「また」です。