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今回は、酒飲みなあのお方。
「お酒を止めろって言われるの」
―――どれほど飲んでいらっしゃるんです?
「そうねぇ……昼酒をするくらいかしら」
―――今すぐ止めてください。
「嫌よ。こうでもしていないと、やっていけないの」
―――それは大変そうで……でも、昼酒だけは止めましょう。体に毒です。それから肝休日を作ってください。聞く限りでは、そんなものは無さそうですから。
「固いわね、貴方」
―――一般常識です。
「……まぁ、いいわ。この話は終わりましょう」
―――他にも相談があるんですか?
「えぇ。部下……とは違うわね。仲間が正しいかしら……とにかく、そんな子が四人……いえ、五人いてね」
―――問題が?
「有ると言えば有るけれど、無いと言えば無いわ」
―――?
「仕事に問題はないの。むしろ良くできているわ。普通の生活が少しね……ふとした時に、あの四人がケンカを始めちゃうのよ」
―――四人?五人とか言っていませんでしたか?
「その、残りの一人が原因なのよ……」
―――問題児だとか?
「逆よ。五人の中でも、良い子な方。というか、一番いい子かも知れないわ。ただ……天然で鈍感が玉にキズ、かしら」
―――鈍感……?あぁ、何となく分かりました。
「本当?」
―――争奪戦、ですね?
「その通り。しかも争われている本人が気づいていないから困るのよ」
―――苦労していそうですが……残念なことに対策が見つかりません。勝者が決まれば収まるでしょうが……。
「収める必要はないの。ただ、行き過ぎないようにすればいいだけ」
―――そうなんですか?
「えぇ。見ていて楽しいのに無くしちゃうなんて…」
―――あの?
「いいえ、何でもないわ。でも、少し困っていることも事実なの」
―――愚痴ならいくらでも聞きますよ。もう最近はそれしかできてませんし。相談員だというのに……もっと勉強をしなければ……。
「分かるわ、その気持ち……私も、自分の仕事で失敗をしてしまったりするの。怒られちゃったけれど……年下に」
―――だからお酒、ですか?
「それも理由の一つね。飲まないとやっていけないっていうのは、本当なのよ」
―――なるほど、理解できました。ですけど、やっぱり昼酒は止めましょう。
「……駄目?」
―――はい。絶対に駄目です。
「……頑張ってみるわ。じゃあ、私はこれで」
―――またのご利用、お待ちしております。
相談室→お話室
って感じでしょうか。
でも、お悩み相談室、です。
相談員さん、頑張って……