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拍手再録。

1,5話くらいでしょうか。



「ハレルヤ……ねぇ、起きて……」
 軽く体を揺すぶられて、ハレルヤはうっすらと目を開いた。
 まだ眠たく、頭も朦朧とした状態で最初に瞳に映ったのは……小さな、少年?
 その少年が自分のもっとも近しい存在だと分かった瞬間、ハレルヤの意識は完全に覚醒していた。
 ガバッと起き上がり、半身の姿を凝視した。
「な……何が……?」
「それが僕にも分からなくて……何か、心当たりはない?」
 アレルヤの問いに、しかしハレルヤは答えることはできなかった。完璧に固まっていた。
 理由は簡単、アレルヤのせいである。
 幼くなった彼はとにかく可愛かった。ハレルヤの場合は贔屓目もあるからなおさらで、そういうわけだから寝起きすぐに見るには……いささか強烈すぎた。
「……ハレルヤ?」
 反応がないのを不審に思ったのだろう。アレルヤはハレルヤの目の前で手を振ってみたり、手のひらを叩いてぱちんと鳴らしてみたりしたのだが……それでも何のリアクションが返ってこないのを確認すると、ため息を吐いてそのまま部屋から出て行った。
 ……それからしばらくして、ハレルヤは我に返った。
 そして、気づく。
「アレルヤのヤツ……そういや服は……」
 半身は、上の服しか着ていなくはなかったか。
 ふと見ると、自分はズボンだけ身につけていて、上の方はなかった。どういおう原理かは知らないが、分裂の際に服も別れてしまったらしい。
 とりあえずアレルヤの方に上が当たったことに感謝をしながら急いで予備のを着、ハレルヤは部屋を飛び出した。


そして、チビスターズ第一話 ②へ続く


ハレルヤでも、驚いて固まるだろうという話でした。
いや、書きたかったんだよね……
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