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二人で買い物・序 の続き。
デスティニーとガイア嬢が一緒にいたら、そりゃこの人たちも付いてくるでしょうという流れで。
「男の人って、何が好きなのかな……」
「人によると思うけど。トラさんって大人だし……無難にネクタイとかでも良いんじゃないか?実用的だし」
「でもそれ、去年やっちゃったよ」
「そうか?じゃあ、別の考えないとな」
「うん。実は、案はあるんだ」
「へぇ?言ってみろよ」
「あのね……」
なんて、一番最初と比べると随分なめらかにコミュニケーションを取れるようになったデスティニーとガイア、
「ねぇ、流石にこれは止めた方がいいと思うんだけど……」
「右に同じく。つーかお前、買い物の付き添い断れってこういう事だったのかよ…」
「その通り。そして、折角お膳立てしたんだから見ないと損だろう」
「それに、デスティニーとガイア嬢の仲が発展するかもしれないイベントだぞ?見過ごしたら損じゃないか?」
……の後を付ける、四つの影があったりした。
それかザクウォーリア、アビス、カオス、レジェンド。
その中でも確実に乗り気なのがレジェンドとカオスで、ザクウォーリアとアビスは尾行に関しては渋り気味である。ザクウォーリアは『デート』を邪魔したら悪いし終わった後に根掘り葉掘り聞くのが楽しいのだと思っているようだからだろうし、アビスは普通にこういうのは後を付ける物ではないと常識的に考えていたからだった。
それでも一緒にいるのは、片方は何だかんだと言っても興味があるからで、もう片方……つまり自分は暴走しがちなメンバーを誰かが止めなければならないと思ったから。
……まぁ、出来るとは思って無かったりするけれど。
「あ、洋服屋に入った」
「プレゼントは服か……」
「どうする?中まで行くの?」
そんな感じだったからか、完全にノリノリになった約一名を加えた三名が楽しげに話しているその後ろで。
アビスは、心の中でガイアに対して止められなかった事を謝りつつも、とりあえず息を吐くことしかできなかった。
これから何回アビスは溜息を吐くのでしょうか…ツッコミは大変だね。
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