式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
解散する話です。
昼食を食べ終わって。
もう用事は終わったし、これ以上拘束していては悪いからと、ガイアがそろそろ解散しようと言ったのをデスティニーは特には拒否したりしなかった。
正直、もう少し一緒にどこかに行っても良いかなんて思っていたのだけれど。それでも折角の彼女の気遣いだし、何より明日の学校の提出物を用意しなくてはならない事を思い出したので、素直にその提案を受ける事にしたのである。
そういうわけで、まだ日も暮れないうちに二人は帰路を辿っていた。
ガイアがふいに口を開いたのは、その途中の事。
彼女はどこか真剣な様子で、とても嬉しそうに口を開いた。
「今日はありがとう……凄く楽しかった」
「いや……感謝される程じゃねぇよ。オレも楽しかったし。良かったらまた一緒に出かけたり、するか?」
「え……良いの?」
「予定が空いてれば、だけどな」
付け加えるように言って、視線をふいと明後日の方向に逃がす。
何と言うか、彼女といると調子が狂ってしまう気がする。ただ、その狂い方があまり嫌な物ではなくて、だからまぁ良いかなんて、思ってしまうわけなのだけれど。
どうやら彼女も似たような物らしいのが、ほんの僅かな救いだろうか。
「えっと……うん、じゃあ、またお願いするね」
「次はどうする?映画でも行くか?」
「映画かぁ……デスティニーはどんなの見るの?」
「普通にアクションとかそういう……あ、でもガイアには向かないか?」
「ううん、そんなことないよ。アビスやカオスについて行って、そういうのってよく見てるし。兄さんにも何回か連れて行ってもらったなぁ……」
どこか懐かしむ様な彼女の言葉の響きに、何となく視線を戻す。
「で、お前は何が見たいんだ?」
「……恋愛ものとか、ちょっと興味あるかな。でも、デスティニーにはそいうのって抵抗ない?男の子、なんだし」
「いざとなったら寝るから気にすんな」
「何それ」
映画、見に行く意味無いよ?と言いながら、彼女はとても楽しそうに笑った。
ガイア嬢は男の方々に色々なところに連れてもらっている気がします。
PR
この記事にコメントする