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髪の話なんて、そりゃ擬人化でもしないと書けませんよね。W組二人のお話。



 それを見つけたのは本当に偶然だった。
 ただ普通にソファーに座っていて、ふっと目を落としただけ。ただそれだけで、それは見つかってしまったのである。
 それは白髪だった。
 別に、それで終わるのならばたいした問題にはならない。何せ同居人の中には白い髪を持ったのが一人いるのだから。
 ただ、その白髪は長かった。
 多分……ウイングの髪よりも。
 そして彼の髪は五人の中で一番短いわけで。
 つまり、白髪で無いはずの誰かの頭に白髪が存在していると言う事になり。
「オレじゃないよな……?」
「何の話?」
「いや、コレなんだけど」
 ひょこりと顔をのぞかせてきたサンドロックに一本の白く細長いそれを見せると、彼は一瞬だけ目を細めた後、じぃとデスサイズの顔……というか、髪を見た。
 ……ちょっと居心地が悪い。
 明後日の方向を見ながら身じろぎをしていると、ぽつん、と彼は呟いた。
「……多分、一番可能性があるのは君」
「え」
「働き過ぎだと思うんだよね。家事炊事に、ウイングとナタクの傷の手当てとか。弁当だって作ってくれてるし、その上授業中もあまり眠らないし」
「そ…そーか?このくらい、世界の主婦の皆様はやってんじゃねーの?」
「主婦の皆様は学校に行ってないでしょ。それ分ほど負担は大きいよ」
「……マジ?」
「割と本気」
 こくりと頷かれ、デスサイズは頭を抱えた。
 だとしたら今、この歳から自分はもしかしたら白髪持ちなのかもしれない、と言う事になる。そんなのは絶対にごめんだった。まぁ……そんな事を言えばウイングはどうなるのだと言う話になりそうだが、彼の場合は生まれつき白髪だから良いのだ。髪が城に染まって行く恐怖を知らなくて済むのだから。
「ま、あくまで推論だから気にしない方がいいよ?気にしたら、余計に進行するから」
「……なら言うなよ」
 さらりとそう言うサンドロックに恨みのこもった視線をやると、そんな事言われても、と言わんばかりに軽く肩を竦められた。







まさかの展開で白髪がナタクのとかだったら天変地異の前触れ。
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