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ちょっと中途半端かも。そんな感じの作戦会議です。
「毒とかどうだろ……」
「流石にその辺りの警戒はされてるんじゃない?」
「じゃあ……車に爆弾、とか」
「同じく。っていうか、その場合は車の運転手を抱き込まないと」
「……暗殺?」
「暗殺部隊相手に?」
「雲の人は何かアイディア、無いの?」
「……正面突破?」
「それがいつも失敗に終わるから、こうやって対策を話し合ってるんだよ……」
首を傾げながらの雲雀の言葉に、クロームは息を吐いた。
息を吐かれた方はややムッとした表情を浮かべながらも、反論が思いつかなかったのか、その表情のまま腕を組んで黙り込んだ。
それを眺めながら、こちらもこちらで口を閉ざして考え込む。
最早恒例となりつつある、対ザンザスのための作戦会議。第二十七回となる今回の会議なのだけれど、残念ながら、いつもと同じような結果に終わりそうだった。つまり、良い案が出ないまま会が終わってしまうと言う結果に。
でも、それでは困る。今のままでも後れをとるとは思っていないけれど、互角ではどうしようもない。自分たちの目的はあくまで相手を倒す事であり、引き分ける事ではなくて勝つ事なのだ。
だから、勝てるようにと作戦を考える。
目標は完全勝利、である。
「いや……あのさぁ」
改めて目指す所を思いだし、ぐ、と二つの拳を胸元で作りだしていると、ふいに雲雀以外の声が聞こえて来て、クロームは声のした方に視線を向けた。
そこにいたのは今回特別ゲストとして呼んだ自分たちのボス……沢田綱吉。
不思議な事に何故だか顔を引き攣らせて、彼は言った。
「何で俺、こんなところに呼ばれたの?」
「そろそろ、僕たちだけじゃ良いアイディアが出ないんじゃないかって危惧が生まれてね」
「で、何で俺?」
「今回が……第二十七回だったから」
「……たったそれだけの理由で?」
「うん、そうだね」
何でも無いように雲雀が肯定を返すと、綱吉はがくりと膝を折った。
……何でそんな態度を取られるのだろう。
本当に不思議だと、そんなボンゴレ十代目の姿を見て、クロームは思うのだった。
というわけで、綱吉がゲストに。二十七回目だから。27だから。
でも、仮に六十九回まで会議が及んだとしても、だからといって骸が呼ばれるかと言うと、そうじゃないと思うんですよね。だって雲雀さんいるし。
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