戦国BASARA弐アニメ録・玖

チカさんと政宗さんが仲良しになった回ですが、二人の出番はその割には少ないです。

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元就「早く死ねばよいのに」

慶次「……うん、俺はもう突っ込まない。前回ツッコミ入れたから突っ込まない」

半兵衛「それにしても元就君、前回と殆ど同じ始まりというのはいただけないよ？」

元就「分かっておる。しかし、言わねばやっておれぬのだ」

慶次「アンタの性格なら、それもまぁ分かるんだけど……あれ？」

半兵衛「どうかした？」

慶次「政宗どこ？」

元就「そういえば姿が見えぬな」

半兵衛「政宗君なら元親君と一緒に別の所にいるよ」

元就「……ほう？」

半兵衛「なんかさ、対豊臣同盟もどき？みたいなの結んだでしょ、あの二人」

慶次「だからそれに関する話し合い中ってことかい？」

半兵衛「いや、途中まではそうだったんだけど」

慶次「けど？」

半兵衛「囮と本隊、どっちがどっちの役割を取るかで喧嘩中。負けた方が囮だって」

慶次「あぁ……あの二人らしいと言うか何というか……」

元就「……本当に、かような鬼など百億回死んでしまえばよいのに」

半兵衛「さっきからそればかりだね。気持ちは分からなくも無いけれど」

慶次「半兵衛、どーしてそのセリフを俺の方見ながら言うんだ……？」

半兵衛「あれ？ハッキリと言って欲しいい？」

慶次「ごめんなさい言わないでください」

半兵衛「始めからそう言っておけばいいんだよ」

元就「しかし、どうすればあの馬鹿鬼を抹消する事が出来るのだ……」

慶次「え……抹消……？」

半兵衛「富岳……じゃない、日輪、だっけ？あれを突っ込ませれば良いんじゃないの？」

慶次「人間に向けて！？」

半兵衛「うん、そうだね。あの質量で押しつぶされたら、ひとたまりもないだろうし」

元就「成程。その手でゆけば、確かにあの鬼を抹消することも可能やもしれぬ」

慶次「……さっきからさぁ、気になってんたんだけど、その、何で『抹消』？」

元就「存在していたという事実から奴の命まで、何もかもを殺し尽してやりたいのでな」

慶次「うっわぁ……」

半兵衛「流石は元就君だね。容赦がない」

元就「容赦など不用であろう」

半兵衛「ふふっ、その通りだね」

慶次「……もうヤダ……この二人と三人きりって本当嫌だ……」

半兵衛「我儘だね、君は。人数が減って出番が増えたと喜べばいいのに」

慶次「普通に考えて喜べないから！」

半兵衛「……はぁ……仕方ないね。じゃあ、我儘な君のお願いを聞きいれてあげるよ」

慶次「……絶対に我儘じゃ無いって」

元就「して、半兵衛よ。一体何をするつもりだ？」

半兵衛「簡単な事だよ。……別スタジオの風魔君、マイク繋がってる？カメラは？」

小太郎『……』

慶次「あれ？小太郎？っていうか……テレビがある？」

元就「竹中半兵衛よ、この場所に始めからテレビなど存在しておったか？」

半兵衛「無かったけど、今回のアニメ録が始まる前に秀吉に運び込んでもらったんだ」

慶次「……半兵衛、お前さぁ……何で主君をそんな小間使いみたいに」

半兵衛「失礼な。秀吉自ら役目を買って出てくれたんだよ？断りにくいじゃないか」

元就「小間使い扱いは相手も納得済みというわけか」

政宗『ん？……テレビ？何でこんな所にあんだ？』

元親『喧嘩始める前は何も無かったよな？』

慶次「あ。あっちもテレビに気付いたみたい」

元就「これは……テレビ電話、というやつか？」

半兵衛「やぁ、政宗君＋α。様子からして、どうやら喧嘩は終わっているみたいだね」

政宗『いや、今は小休憩中』

元親『っつーか今、何か随分酷ぇ扱い受けた気がすんだが』

元就「貴様にはこの程度の扱いがお似合いであろうが」

元親『んだと毛利！』

慶次「元親落ち着いて！テレビ画面ガタガタしてるみたいだけど意味無いから！」

半兵衛「慶次君に諭されるなんて、西海の鬼も終わったね」

慶次「……半兵衛ぇ……」

半兵衛「どうかしたかい？僕は至って普通な事を口にしたと思うんだけれど」

政宗『何つーか……俺がいない間もいつもの状態になってたんだな、慶次』

慶次「うんうん、そうなんだよ。……だから早くこっちに帰って来て」

政宗『今から帰ったら、着く頃にはアニメ録終わってるぞ』

慶次「え」

半兵衛「まぁ、そうなるよね。時間的に」

政宗『アニメ録終了したらそっちに行ってやるから、それまで持ちこたえろ』

半兵衛「そうは問屋がおろさないよ。たとえ元就君が元親君を叩くのに忙しくても、ね」

慶次「っ……政宗！お願いだから早く帰って来て！」

政宗『Ah……とりあえず死ぬなよ』

慶次「分かったから早く早く！」

半兵衛「間に合うと良いねぇ？」

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チカさんとナリさんは、ちゃんと決着付けてくれたらうれしいな。（アニメの話）