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そういえば世界遺産の中に、潮の満ち引きでそこに至るまでの道が出来る修道院があったよね、と。
一応それに触れてるような触れてないような、そんな感じの、サンドロックとデスサイズのお話。
白辺設定ですよ。
086:海の道
「昔の人ってすごいよな……何で海の上に建物立てちゃうんだか」
「海の上って言うか島の上なんだけどね……でも確かに凄いよねぇ」
そこに建てようと思った事もさることながら、そこに本当に立ててしまった事も凄い。
動機に関してはお告げだとかいう物があったそうだけれど、だからと言って本当に実行して本当に完成させてしまうなんて……偉業だとしか言いようがない気がする。まぁ、だからこそ遺産として認められているのだろうけれど。
それが、ついさっき終わった番組の感想。
ぷち、とテレビの電源をリモコンで消して、ソファー前の机の上に散らばっている菓子を片付けながら、何となく、思い出した物があった。
それは番組視聴中に浮かんできた問い。別にそのまま思考の底に沈めても良かった物ではあったけれど、折角再び思い浮かんできたのだからと、一緒にテレビを眺めていた相手に投げかけてみる事にする。
「ねぇ、あそこに住みたいと思う?」
「それって道路が出来てる今?それとも潮の満ち引きで海に道が出来る昔?」
「どっちでも」
「……どっちも遠慮するかな」
「理由は?」
「連れてってもじっとしてられないだろう奴らがいるから」
そう言って、デスサイズはため息を吐いた。
「ちょっと行くくらいなら問題ないんだろうけどなー、ずーっといるとなると色々と無茶だろ?絶対どこか壊すだろうし。……と、言うわけでオレは遠慮したいわけ」
当たり前の様に自分たちが一緒であることが前提として存在している事に苦笑しながら、サンドロックは口を開いた。
「一人で住むって言う選択肢は無いんだね」
「静かでいいかもしれないけど、つまんないだろーから嫌だ」
「成程。分かりやすい説明だね」
くすりと笑うと、何故だか送られてくる、呆れたような視線。
何だろうと首を傾げると、彼は、呆れを表情にまで混ぜ込んで口を開いた。
「いや、他人事っぽく言ってるけど、お前だって一緒だろ?」
その言葉に。
少しだけ目をぱちくりと見開いて、それから、少し微笑んだ。
「うん。……確かに、そうかも」
W組だけではないけれど、何だかメンバーが離れ離れ……は多少はあるにしても、”ずっと”離れ離れ、っていうのが想像できないですよね。というお話でした。
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