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実際は、普通のスーパーなワインなんて飲まないんじゃないかなぁと思いつつ、まぁ、幼稚園の先生だし良いよねと思いながら。
鮫先生と副園長のお話です。
特売だった魚をカゴの中に放りこんだところで、今晩は魚が食卓にあがることが決定。
家には米がまだ残っているはずだから、主食に関しては気にしなくても良いとして、さて、明日の朝はどうしようか。用意したとして、果たして同居人はそれを食べるかどうかがそもそも分からないし……持ち運びが可能な何かを、とりあえず用意しておこう。職場で、もしかしたら何か食べたいとか言い出すかもしれないし。
……何で彼はこんなに我儘なのだろう。
ため息を吐きつつ、肉のコーナーをスルーして、レジ方向へ。その足取りは、恐らく必要以上に早いと言われかねないものだろう。
しかし、これでいいのだ。野菜や果物、パスタなど、必要な物は全部すでにカゴの中に入っているから、他の余計な物を買うハメになる前に、どうにか会計を済ましてしまわなければならないのだから。
レジを通ってしまえばこちらの物。
そう思い、急ぎ足で人があまり並んでいないレジへ向かう。
そして。
「……待ち伏せとは頭を使ったじゃねぇか」
「煩ぇ。……まだ会計は済んでねぇなら、これも買え」
列の最後尾に立とうとしたスクアーロの目の前に現れた、ワインやらツマミやらを抱え立っているザンザスは、勝ち誇っているかのような表情を浮かべて手の中の物をカゴの中に入れて言った。ツマミは容赦なくボトボトト落とし、ワインの方は乱暴ではあったが落下させること無く割と丁重に。
当たり前のようにつっこまれたそれらの品を見下ろしながら、息。
「ワインならまだ家にあっただろうがぁ……」
「別のが飲みたくなった」
「ツマミも、残ってたはずだけどなぁ……」
「賞味期限まではまだある」
つまり、それまでに全部消費するということか。
そりゃあ、ありがたい話だと表情を歪め、じと、と彼の方を見る。
「仕方ねぇから今回は買うけどな、しばらくワインは買わねぇからなぁ?」
「あ?何でテメェがンな事決めてんだ」
「放っとくとアンタが際限なくアルコールを摂取するからだッ!」
不満げな声に小さく叫び返したところで自分たちの番になったので、話を一時中断して会計を済ませる。
何本ものワインと多量のツマミが入ってきたせいで、出費は予定していた額よりも、悲しくなれる程には上昇していた。
こんな感じで、どんどん出費が…っていうこのペアのとこの家計簿だったり。
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