運命の導くままに 本編・①

ようやく序じゃ無く本編です。まぁ、本編といってもストーリー進めるだけなんですが。

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　昔々、というほどではないが、ある所に翔という国があったである。そこは劉備が治めており、民が笑って暮らせるような場所であったという。まぁ、俗に言う平和な国、というものであるな。

　ある時、その国に機駕三公が一人、郭嘉が足を踏み入れた。目的は翔の国内調査であったのだが、しかし、偶然にも劉備を捕える機会を得、郭嘉は劉備を捕え機駕の國に返ってしまったのである。

　一方その頃。

　出番が無くて暇を持て余していた呂布であるが、ふっと、劉備の元へ行こうと思いついたのである。もちろん、戦い打ち勝つためであるぞ。ここで劉備のことを思い出したのは、恐らく『何となく』であろう。

　思い立ったが吉日と、早速、翔の国へ向かった呂布。だが、彼を待っていたのは劉備が捕えられたという事実であった。

　捕えられるとは不甲斐ないと思い、踵を返そうとした呂布であったが、ここでピンと来るのである。機駕に殴り込めば機駕三公を相手取れる上に、最後に劉備とも戦えるのではないかと。

　かくして、呂布は己の戦闘意欲のため、機駕へ向かう事を決意する。

　……と言った前振りを考えてみたのであるが、いかがであろう。

 

曹操「長い」

孔明「我が主の待遇が悪すぎません？捕える機会を得たって……何したんですか」

 

　それはもちろん、握り飯を罠に落とし穴に落としたのであるが。

 

孔明「いや、普通に考えてそんなレベルの罠にかかるわけないでしょう……」

呂布「フン……そんなことなどどうでも良い。とっとと行くぞ」

 

　あぁ、行かれても良いが、それ相応の準備はしておくべきかと思うぞ。

 

孔明「それはどういうこ……」

曹操「……」

呂布「……」

 

　そいうことである。

　というわけで、第一関門・絶壁であるな。

 

曹操「貴様……どうやってこんな物を用意した」

 

　企業秘密である。それに、ご心配召されるな。この話が終わったらこの断崖絶壁も撤去される予定であるから。ちなみにその方法も企業秘密。

 

曹操「今ほど貴様の首を切っておればと思った事は無いぞ」

呂布「一瞬でも思ったならば殺っておけばよかったものを」

孔明「いや……首を切るってリストラの話ですか？それともリアルな話なんですか？」

曹操「両方だ」

孔明「そうですか……」

 

　まぁ、そんな事を言っても私が筆頭軍師の地位にいる間は己の不利益になるが故、手は出せないのでしょうが。

 

曹操「……ちっ」

 

　舌打ちなどなさらぬよう。

　して、御三方……この断崖絶壁、どうなさるおつもりか？

 

孔明「……仕方ありませんね。ちょっとはヨッシーらしい事でもしておきましょうか」

呂布「何？」

孔明「少し準備がありますので、あの茂みに行ってきます。では」

 

　……今思ったのだが、やはり孔明をヨッシー役にするのは失敗だったかもしれないである。あみだくじで決めたのは事実であるのだが……いや、これは案外すんなりいきすぎてしまうかもしれぬか。

 

曹操「どういう意味だ？」

孔明「こういう意味だと思いますよ」

 

　はやりその姿になったであるか……。

 

呂布「天翔竜か」

孔明「はい。あとは白龍転身をして、御二方を私が上に運べばいいのです」

曹操「成程な。では任せる」

孔明「えぇ、分かりました」

 

　ふむ……やはり簡単にいきすぎであるな。やはり孔明が味方側についたのは問題であったか……。だが、登り切った後も簡単にいくとはいかぬのであるが。

 

孔明「そんな意味深な事を言われても困りますよ。もうすぐ登りきりますし」

曹操「司馬懿の事だ、何か罠を用意しているかもしれんが」

呂布「何があろうと関係ない。俺はただ、全てを薙ぎ払……」

孔明「……」

曹操「……お前か」

馬超「……」

 

　しっかり赤目モードであるな。

　さて、馬超。何か言いたい事があるなら最後の最後なのだ、叫んでみるがよい。

 

馬超「戦神決闘編主人公なのに……何で……何で俺がクリボーなんだよぉ！」

 

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今まで伏竜だった孔明さん。言わないと分かんないや……。
そして、何度も言うけど馬超ごめん。流石にクリボーは無いと思ったよ…。