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早くも二十番目のお題ですよ……サイコロ次第とはいえこれはどうかと思わんでもないのですが。
まぁ、それはともかくとして00です。途美設定で超兵ズ。だと言い張る。、
まぁ、それはともかくとして00です。途美設定で超兵ズ。だと言い張る。、
20:抱きしめる (00:途美学園)
朝、起きたら動けなくなっていた。
正確に言うと、殆ど動けなくなっていた。
つまりそれは、起き上がれないということだった。
「……えぇと」
これは一体どういう状況なのだろうか。
眉をハの字にして、アレルヤは首を傾げた。視線は、もちろん自分を抱きしめ拘束しているマリーの方へ向いている。
確か、昨夜は普通に一人で眠っていたはずなのだけれど……それがどうしてこうなってしまったのだろう。別に問題があるわけではないのだけれど、多分、自分の片割れが今の自分たちの姿を見たりしたら衝撃を受けるのではないだろうか。
困ったなぁと息を吐き、身じろぎをしたところで……ふと、背中の方にも何かがある事に気がついた。
自分の背中と、部屋の壁の間に。
温かい何かが、一つ。
それが何か……否、誰か、なんて。
目の前にマリーがいる時点で。
考えるまでもなく、分かり切った事だった。
「困った、なぁ……」
先ほど思った事と同じ事を、今度は言葉として外に吐き出して、苦笑を浮かべる。
自分には、この状況をどうにかする事は出来そうになかった。マリーだけでも大変なのに、ソーマまでいるのだから仕方が無いだろう。二人を起こせばいいのかもしれないけれど、ぐっすり眠っている二人を起こすなんて事は自分にはできそうにない。
やれやれと肩を竦め、静かに目を閉じる。
その内、ハレルヤがこの部屋にやってくるだろう。きっと彼なら容赦なくマリーとソーマと、それから自分を起こしてくれるに違いない。どうせ動けないのだし、ならばそれまで眠ってしまえば良い。
怒られるだろうな、と笑いながら、アレルヤは訪れた睡魔に全てを委ねた。
ハレルヤが出てきてない……ごめんよ。
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