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そのつど、足していきます。
~第一話のどこかだと思われます~
「アレルヤ、ロックオンに近付かない方が良い」
唐突に、刹那がこんなことを言い出した。
何だ?と思ってみてみると、言われた本人たち(アレルヤとロックオン)もキョトンとしていて、どういうことだか分かっていないようだ。
では、ティエリアの方は……と視線を向けると、彼は理解しているような顔をしていた。
「えっと……それは、どういうこと?」
「俺も訊きたいんだけど……」
「ちょっと考えれば分かる。原因はロックオン、貴方の方です」
質問を投げかける二人に答えたのは、刹那ではなくティエリアだった。
このヒントがあっても首をかしげる彼らとは逆に、ハレルヤは何となく分かった。分かってしまったというか……理解すると、実に納得できる理由だ。
だが……絶対にこの二人には分からない。特に片割れの方は間違いなく。そう言う方向に頭が回らないから、アレルヤは。
しばらくして、ロックオンがお手上げのポーズをした。
「あー、分からねぇ。答えは何だ?」
「簡単な話だ」
そこで刹那は一旦言葉を切って、再び口を開いた。
もちろん、視線はロックオンの方へ向いている。
「ロックオンはロリコンだからな。小さくなったアレルヤは危険だ」
一瞬の間に、何とも言えない沈黙。
破ったのは、ロックオンの叫びだった。
「ちょっ……ちょっと待て、刹那!俺はそんなんじゃないからな!分かって言ってるだろ!?イヤガラセだよな!?絶対、イヤガラセだよな、これ!?」
「いや、周知の事実だろ」
「ハレルヤ、お前まで!?」
「いい加減、認めたらどうです?」
「ティエリアも……俺に味方はいないのか!?」
ワケが分からない様子でいるアレルヤをこちらへ引っ張っておいて、それから言う。
もちろん、三人一緒に。
「「「いるわけがないだろ?」」」
……この後、泣き出したロックオンが少し、うざかった。
(2008/06/08)