お題：茶 06.丸文字

拍手再録品

…さすがに、これはないよね。

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06．丸文字


「ん？何だこのノート」
「あ、それネーナのなんだよ」
「ふぅん……って何だこのノート！？丸文字だらけじゃねぇか！」
「兄貴も直せって言ってんだけどな……さすがにクセともなると直んねぇっていうか」
「だからってこいつは行き過ぎだろ……」
「だろ？俺もそう思うわけだよ。…なぁ、お前、硬筆を教えてる所知らねぇ？」
「生憎だが、俺はンなとこ知らねぇよ」
「だろーな。お前どっからどう見ても縁なさそうだし…よし」
「アレルヤん所には訊きに行くなよ」
「いいだろ別に。てーか、お前に制限される理由とかねぇし」
「俺が気にいらねぇんだよ俺が…ってこのノートもあんガキのか？」
「あ、それは俺の」
「……は？」
「だから、それは俺のノートなんだって」
「……オイ、それがどうして丸文字だらけなんだよ」
「ん？ネーナとお揃いにしたかったからに決まってんだろ？」
「テメェは一回死んでこい、このシスコンがッ！」





「……というよーな夢を見たんだけどな、アレルヤはどう思うよ」
「ハレルヤ……それは流石に無いと思うんだけど…」



（2008/10/05）