[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
お題を進めるのも久しい…かなり久しい気がするのは気のせいか…?
ララァさん擬人化バージョンが決まったので(私の中で)、その記念に。
でも、決まってない人いっぱいいるんだよね…。
31:冬
「聞いて頂戴、ようやく人間になった私の見た目が決まったらしいの」
「見た目……って決まってなかったのか」
「えぇ。ちなみに貴方の見た目も決まっていないらしいわ」
「……そうなのか」
どこか遠くを見るシャアを見てざまぁみろと思っていると、ララァがこちらを向いてニコリと笑った。少し嫌な予感。
「貴方もよ、ガンダム」
「……そうですか」
「付け加えて小話だけれど、擬人化した姿が一番最初に浮かんだのはゼータだそうよ?」
「あぁ、そうなんですか……」
どれだけ主人公扱いされない主人公なんだろう。こういうのって普通は主人公を一番最初に考える物じゃあないんだろうか……?そんな事を思いながら、ガンダムは体育座りで部屋の隅に座っていた。もちろん、ララァから『人間状態のガンダムの姿が決まっていない』という言葉を聞いてからずっとである。
同じ境遇のシャアはというと、決していじけた様子も見せずに呆れた様子で息を吐いていた……何だか非常に苛つく。大人の余裕、の様な物を醸し出しているシャアが物凄く苛つくのだ。何故かと言われたらおそらく対象がシャアだからだろう。決して決まってないことに対しての八つ当たりではない。
そんなことを自分が思っているとも知らないのだろう、ララァがふふっと笑いながら言葉を続けた。
「髪の色は薄水色、目の色は氷色だそうよ。髪の毛は床に届いて……あらあら、付いてしまっているわね。踏まないように気をつけないと」
「私が結ぼうか?」
「いいえ、今は良いわ」
長い髪を梳きながら言うシャアに、大丈夫だと首を振ってみせるララァ。
とてもラブラブオーラを醸し出す二名。それはもう諦めたし結婚してるから良いのだが、何というか……凄く複雑なのは自分だけなのかそうなのか。
にしても、とガンダムは改めてララァを見て思う。
「何かさ、長髪キャラが多い気が」
「…そういえばそうだな」
長さはまちまちだが、それでも割と髪が長いと形容できるメンバーは多い気がする。まぁ、殆どのメンバー(自分含む)が人間状態の姿を決められていないのだから、今現在の様子を見ても関係ないというか。
「長髪が好きなのかもしれないわ」
「そういう物か?」
「物、だと思うわ。好きな物って自然と贔屓してしまう物でしょう?」
クスリと笑って自分で髪を梳き、そういえば、と口を開いた。
「この髪に瞳に白っぽい肌に……冬にでもなったら寒そうな色合いだわ」
「私が赤かったら釣り合いそうなんだがな…」
そのシャアの言葉に、ガンダムは思わず冬の寒空の下に一緒にいる二人を想像してしまった。……何て羨ましい。
悔しく思いながらもその思いは首を振ってどうにか断ち切って、ガンダムは再びララァの髪を見た。薄いが水色で、とても涼しそうな髪の色。
「でも夏とかだったら涼やかそうで良いと思うけど」
「それもそうね。ところで今って四季のどれなのかしら?」
「うーん……どこ?」
そういえば、その辺りの話は聞いていない。
どうなんだろうと首を傾げていると、シャアも仲間に入って一緒に悩み出した。季節というのは中々に必要で大切な物だ。今が夏だったら薄着をしなければならないだろうし、冬だったらその逆を行わなければならないだろう。人間の体というのは元の体よりも弱そうだから、その辺りの健康管理はしっかりとしなければ。
冬だったら本当にシャレにならないなと、薄くも厚くもない服装を眺めながら思う。冬と言えばインフルエンザや風邪の季節。気にしていなければあっという間に風邪になってしまう季節である。
「どうせ決めるのが面倒なだけだろう」
「シャア、そんなことを言ってはダメよ」
「しかしな……」
ララァに注意されて憮然とした表情を浮かべるシャアに、今が夏だったらいいわね、なんて笑って言う彼の結婚相手。
…結婚自体はめでたいから良かったのだが、やっぱりシャアに負けたのはかなり悔しい。あの時、譲ろうなどとは思わずにしっかりと争っていたらよかったのかも、だが……そうするとララァが『本気で』と怒るだろうから実際には無理だ。
世の中というのは本当に不公平だ。
いつか自分も結婚できたらな、とそんなことも思った。
四季に関してはノーコメントで。どれでもない五季目ということですよ、きっと。
ちなみにですね、擬人化状態決まってるのはW組ちなみにトールギスⅢとエピオン含む、それ・びーの面々ただしスローネとかはまだ。フラッグとかはそもそもそれ・びーでもないし。それから、ゼータとプラスとメタスとかも決まってて、先日エックスの外見も決定しました。他は…いたっけどうだっけ。
そしてガンダムごめんね…?決まって無くてごめんね主人公なのに…。