式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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久々にW組以外を書いたような気がする…白辺高校。
ちゃんとみんなの話も書きたいのですがね…。
今日の二時間目…つまり今からの時間は、自習である。
しかし、だからといって誰が自習をするだろう。いや、真面目な皆さんはやっていたりするのだが、正直に言うとそれ程勉強好きでもない自分は、そんな物を行う気には到底なれない。出来る皆さんが凄いと思うくらいで。
そんなマークⅡは、とりあえず席についたまま机に突っ伏していた。
眠い。昨日は兄たちと一晩中ゲームをしていたから、とにかく眠い。これも勉強をする気になれない理由の一つであることは間違いないだろう。
しかし眠れないのが悲しいところだった。自分が眠ってしまっては、この教室の『自習』というのは到底成り立たないのである。
何せこのクラス。
「ダブルゼータ……まだ、弁当は早いと思うが」
「まぁまぁ細かいことは気にすんなって!二時間も経てば腹ぐらい減るだろ?」
「減りすぎじゃないのか?……ところでリ・ガズィ…どうしたんだ?」
「え?あぁ、大したことじゃないんだけど、ちょっと禁句を言ったヤツがいて」
「そいつ大変だなァ」
ゼータ、ダブルゼータ、リ・ガズィ。
そんなゼータの血族の中の三名が、見事に揃ってしまっているのだから。一人か二人くらいは、とにかく誰かがツッコミ役としてその場にいなければならないのである。
コレは一体何の罰ゲームだろうと、一体どれだけの回数思ったことだろうか。しかし自分がゼータと腐れ縁という名の漫才コンビで居続ける限りは、少なくとも一人とは離れられないのである。そして離れてしまってはいけないと自分でも思っている。ゼータと対等に渡り合える人間なんてそういないのだ。
腐れ縁も、ここまで来るといっそ見事かも知れない。
当事者でありながらまるで他人事のようにしみじみと思っていると、もう、と少しだけ怒っているような呟きが聞こえてきた。
「三人とも、自由にしすぎだよ?」
「…まぁ、ダブルゼータは確かに」
「それは同感」
「だよな」
「ん?俺がどうかしたか?」
「いや…」
キョトンとした表情を浮かべるダブルゼータに、マークⅡはそうとしか答えることが出来なかった。何を言っても無駄だと悟り直したのである。
やはり彼らと付き合っていくのは大変だ。
そう考えると、メタスの存在がどれ程偉大であるかが分かってくると言うものだ。ゼータの幼少からの幼なじみである彼女に、一体何回尊敬の意を抱いたことか。
だがまぁ…完璧な人間などいるわけもないわけで。
メタスもまた、完全なツッコミになりきれていない節があるのだ。
そして、今日もまた。
「ところでゼータ、髪弄って良い?」
「構わないが……楽しいのか?」
「うんうん。だから絶対に切らないでね、髪。折角こんなに長くなったんだし」
「……夏は暑いんだが」
「その時は私が涼しいように結い上げてあげるから」
「そうか…」
そこで、結い上げる必要はあるのだろうか。
マークⅡは思ったが、口に出さないだけの判断力はまだ残っていた。言ったところで意味など無いのだ、どこにも。だって以前からずっとそうだったのだし、これから劇的に突然変わってしまうようなことは起こり得るハズもない。
こんな感じでメタスはツッコミの役割を放棄して、楽しいのだという髪弄りに簿等してしまうことが度々ある。だからこそ、彼女は完全なツッコミにはなれないのだ。
従って、自分の存在が必要になる。
そしてその必要に応じて自分が対処してやる。すると、また必要とされる。
…そんな悪循環が延々と続いているのが現状だった。
ということは何だろう。わざとツッコミの仕事を放棄したら良いんだろうか。既にツッコミとかそういうレベルじゃなくて保護者には及ばないが、近い物になってしまっているような気がするのだけれど。
つまり泥沼。多分抜け出せない。
「…オレってこんな貧乏くじキャラだったっけか…?」
「細かいこと考えすぎてんじゃねーのか?」
「…そうかもしんない」
「そうだって。だから気にすんなよ!」
朗らかに笑って元気づけてくれるダブルゼータには悪いが、一応彼の行動もそこそこ困った物だと思っているのだが。
それも、考えてみるとゼータのフォローとかと比べると格段に簡単に済む物だが。
結局自分にとっての一番の問題児は、全く問題を起こしていないゼータなのかも知れない。そして困ったことに、腐れ縁は続くのだ。
そしてさらに困ったことに、その腐れ縁を自分は、嫌ってはいないのである。
みんな自由で良いと思うの。ていうか収拾付かなくて良いんじゃないかな。
しかし、だからといって誰が自習をするだろう。いや、真面目な皆さんはやっていたりするのだが、正直に言うとそれ程勉強好きでもない自分は、そんな物を行う気には到底なれない。出来る皆さんが凄いと思うくらいで。
そんなマークⅡは、とりあえず席についたまま机に突っ伏していた。
眠い。昨日は兄たちと一晩中ゲームをしていたから、とにかく眠い。これも勉強をする気になれない理由の一つであることは間違いないだろう。
しかし眠れないのが悲しいところだった。自分が眠ってしまっては、この教室の『自習』というのは到底成り立たないのである。
何せこのクラス。
「ダブルゼータ……まだ、弁当は早いと思うが」
「まぁまぁ細かいことは気にすんなって!二時間も経てば腹ぐらい減るだろ?」
「減りすぎじゃないのか?……ところでリ・ガズィ…どうしたんだ?」
「え?あぁ、大したことじゃないんだけど、ちょっと禁句を言ったヤツがいて」
「そいつ大変だなァ」
ゼータ、ダブルゼータ、リ・ガズィ。
そんなゼータの血族の中の三名が、見事に揃ってしまっているのだから。一人か二人くらいは、とにかく誰かがツッコミ役としてその場にいなければならないのである。
コレは一体何の罰ゲームだろうと、一体どれだけの回数思ったことだろうか。しかし自分がゼータと腐れ縁という名の漫才コンビで居続ける限りは、少なくとも一人とは離れられないのである。そして離れてしまってはいけないと自分でも思っている。ゼータと対等に渡り合える人間なんてそういないのだ。
腐れ縁も、ここまで来るといっそ見事かも知れない。
当事者でありながらまるで他人事のようにしみじみと思っていると、もう、と少しだけ怒っているような呟きが聞こえてきた。
「三人とも、自由にしすぎだよ?」
「…まぁ、ダブルゼータは確かに」
「それは同感」
「だよな」
「ん?俺がどうかしたか?」
「いや…」
キョトンとした表情を浮かべるダブルゼータに、マークⅡはそうとしか答えることが出来なかった。何を言っても無駄だと悟り直したのである。
やはり彼らと付き合っていくのは大変だ。
そう考えると、メタスの存在がどれ程偉大であるかが分かってくると言うものだ。ゼータの幼少からの幼なじみである彼女に、一体何回尊敬の意を抱いたことか。
だがまぁ…完璧な人間などいるわけもないわけで。
メタスもまた、完全なツッコミになりきれていない節があるのだ。
そして、今日もまた。
「ところでゼータ、髪弄って良い?」
「構わないが……楽しいのか?」
「うんうん。だから絶対に切らないでね、髪。折角こんなに長くなったんだし」
「……夏は暑いんだが」
「その時は私が涼しいように結い上げてあげるから」
「そうか…」
そこで、結い上げる必要はあるのだろうか。
マークⅡは思ったが、口に出さないだけの判断力はまだ残っていた。言ったところで意味など無いのだ、どこにも。だって以前からずっとそうだったのだし、これから劇的に突然変わってしまうようなことは起こり得るハズもない。
こんな感じでメタスはツッコミの役割を放棄して、楽しいのだという髪弄りに簿等してしまうことが度々ある。だからこそ、彼女は完全なツッコミにはなれないのだ。
従って、自分の存在が必要になる。
そしてその必要に応じて自分が対処してやる。すると、また必要とされる。
…そんな悪循環が延々と続いているのが現状だった。
ということは何だろう。わざとツッコミの仕事を放棄したら良いんだろうか。既にツッコミとかそういうレベルじゃなくて保護者には及ばないが、近い物になってしまっているような気がするのだけれど。
つまり泥沼。多分抜け出せない。
「…オレってこんな貧乏くじキャラだったっけか…?」
「細かいこと考えすぎてんじゃねーのか?」
「…そうかもしんない」
「そうだって。だから気にすんなよ!」
朗らかに笑って元気づけてくれるダブルゼータには悪いが、一応彼の行動もそこそこ困った物だと思っているのだが。
それも、考えてみるとゼータのフォローとかと比べると格段に簡単に済む物だが。
結局自分にとっての一番の問題児は、全く問題を起こしていないゼータなのかも知れない。そして困ったことに、腐れ縁は続くのだ。
そしてさらに困ったことに、その腐れ縁を自分は、嫌ってはいないのである。
みんな自由で良いと思うの。ていうか収拾付かなくて良いんじゃないかな。
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