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最後はあの人。
「俺に一番近くにいるヤツが、鈍くて鈍感で危なっかしくて……周りの現状を全く理解できてないというか認知さえしてなくて……凄ぇ、心配なんだけど」
―――周りの現状、というのは?
「アイツノ周りにな、三人くれぇ仕事の同僚がいんだけどよ……そつら全員、アイツのことを狙ってやがんだ」
―――それに全く気づいていない、ということですか?
「そういうこと。見え見えの下心にも気づかねぇ、鈍感ってレベルを超えているようなヤツなんだよ」
―――もっと、しっかりとするように言ってみては?
「大丈夫だって笑われて、んで終わり。さすがに自分がしっかりとしているとは思っちゃいないようだが……今のままでも問題はねぇと思っているらしい。大ありだから言ってんのによ…」
―――貴方は、何か対策を?
「ヤバイと思ったら、すぐに奴らの妨害に入るようにしてる。それくらいしかできねぇしな。あぁ、たまに牽制とかもしてるけど」
―――それでも効果がないと言うことですか?……その三人は、なかなか手強い相手のようですね。
「そ。とりあえずお遊びじゃないようだから、生かしておいてやってんだけど。そうじゃなかったら今頃殺してるし」
―――え?
「何でもねぇよ。言葉のアヤだ」
―――そう、なんですか?冗談に聞こえなかったんですが……。
「気のせいだろ」
―――分かりました。そう思うことにします。その方が精神衛生上良さそうですし。
「それよか、とっとと答えろよ」
―――すみません。そうですね……やはり、問題解決のためにはその人がしっかりと、周りを把握する能力を身につけ、対応をしなければならないかと。あるいは……
「ん?」
―――ずっと貴方がくっついているか。いえ……これは難しいかもしれませんね。人が二人、四六時中くっついているのは、大変な苦労を伴うでしょうから。
「それなら大丈夫だぜ?俺らは一心同体だし」
―――それは?
「あー、てか、やっぱそうなんだよなぁ……だよな、俺が守ってやんないと」
―――今後の方針がおきまりになったようですね。
「まぁな」
―――あの、もう一つ、質問があったりします?
「いや、ねぇけど」
―――そうですか。
「どうかしたのかよ?」
―――パターンが、崩れてしまったと言うことです。
「ワケ分かんねぇ」
―――分からなくてもいいです。では、またのご利用、お待ちしております。
相談員さんが、慣れてきてる気がする……。