式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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中身はともかく見た目は子供なので。ちょっと困ったり。
どちらが大切なのかと。
問われた鮫は、それこそ岩になったかのようにぴしりと固まった。恐らく、どう答えたらいいのか、これこそ答えが見つからないのだろう。返答は決まり切っているとしても、しかし、だからといってそれをこの状況で言えるというワケではない。
何せ、クローム(小)がじぃとスクアーロの顔を見ているし、雲雀(小)がじぃとこちらを射んがばかりに見ているのだ。
ここで何か不用意なことを言ったら、問題が起こることは間違いない。
一騒動の気配を察知したのか、綱吉もやや落ち着かなくなっている中。
「なー、恭弥が小さくなったって本当か!?」
「十代目!お一人で出歩かれるのは危険です!」
「獄寺は少し心配しすぎじゃねーか?」
…やってきたのは、さらなる厄災たちだった。
思わず、舌打ちをする。先ほどまでだったら子供たちにスクアーロを与えでもしていたら、気に入らないが事態はそう厄介な事にはならなかったというのに。
それがこんなのばかりが来てしまったらどうしようもないではないか。
いっそ、騒動が引き起こる前に全て燃やし尽くして消し尽くしてしまおうかと右手をす、と上げようとした、そのとき。
雲雀が、動いた。
もっと正確に言うならば、小さくなった雲雀が、それこそ大人の姿の時と変わらない身のこなしとスピードでディーノに肉薄、突然のことに反応が遅れた跳ね馬をどこからともなく現れたトンファーで攻撃をしたのである。
あまりのことに、綱吉はおろか、獄寺や山本……そして、自分でさえも一瞬唖然とした。
そんな中、一人だけ事態のほぼ最初から関わっていたスクアーロはというと。
「あぁ、そういやあのな、こいつら小さくはなってるし大人の時の記憶もねーけどなぁ、戦闘能力諸々は無事だから」
「そういう大切なことはもっと先に言ってよ!」
「いやぁ、悪ぃ。すっかり忘れてた」
泣き言を言い出さんばかりに表情をゆがめている綱吉にそう受け答え、スクアーロは未だに抱き続けているクロームの方を見た。
「つーわけで、な…じゃなくて…クロームも幻術使える」
「それなら任務に放り出しても問題無…」
「却下するぜぇ。言ったろうが、記憶の方はねーんだって」
「正確には封じられてるだけだけど」
突然新しい誰かの声が響き次の瞬間、現れたのはマーモン。
現状を作り出した元凶が一人、である。
そして…
「…マーモン、一つ言っておくことがある」
「何さ、ボス」
「今月は無休で働け。報酬も無しだ」
「むぎゃ!?何それ!?僕が何をしたっていうんだよ!」
「何もしなかったからそれで済んだんだけどなぁ…」
「ま…さか、スクアーロ、全部話したの!?」
「黙ってたら俺が殺される」
はぁ、と鮫がため息を吐くと、腕の中にいるクロームもため息をつくふりをした。いちいちコレの真似をしていないとダメなのだろうか、こいつは。
ちなみに雲雀はというと、未だにディーノをトンファーで殴り続けていた。殴られている方はどうやら反撃も回避も隙が見つけられないために行えず、とりあえず受け身を取るほか何も出来ないようだった。
それにしてもある意味素晴らしい猛攻なのだが、一体どうしてこんなことをやっているのか。先の登場の時に、琴線に触れる何かがあったのだろうとは推測できるのだが、それにしても…随分と。
まぁ、そんなディーノに贈る言葉は一つ。
「ざまぁねぇな、キャバッローネ」
「うぅ…そんなの言ってる暇があったら助けてくれよ…」
「誰が助けるか」
「スクアーロぉ…」
「恭弥を小さいっつったテメェが悪い」
あぁ、それが原因だったか。
子供は子供なりに気にしているらしい。
「…とにかく…こいつらは戻るまでこっちで預かる」
「え、良いの?構わないならそれでお願いしたいけど…」
「いやなぁ……こいつら、帰ると思うかぁ?」
その言葉に二人の様子を見渡した後、綱吉は息を吐いた。
「…うぅん。この分だと、もしも任務に連れ出しても直ぐに戻ってきそうだしね…」
「そういうことだぁ。つーわけだから、綱吉」
「とっととマーモンとルッスーリアつれて帰れ。一ヶ月貸し出す」
「お願いだから止めて、ボス!無報酬なんて本当に死ぬから!」
「知るか」
あんな事をもくろんだ罰である。
マーモンにただ働き=死ねと言っているようなもの。
だと思います。
問われた鮫は、それこそ岩になったかのようにぴしりと固まった。恐らく、どう答えたらいいのか、これこそ答えが見つからないのだろう。返答は決まり切っているとしても、しかし、だからといってそれをこの状況で言えるというワケではない。
何せ、クローム(小)がじぃとスクアーロの顔を見ているし、雲雀(小)がじぃとこちらを射んがばかりに見ているのだ。
ここで何か不用意なことを言ったら、問題が起こることは間違いない。
一騒動の気配を察知したのか、綱吉もやや落ち着かなくなっている中。
「なー、恭弥が小さくなったって本当か!?」
「十代目!お一人で出歩かれるのは危険です!」
「獄寺は少し心配しすぎじゃねーか?」
…やってきたのは、さらなる厄災たちだった。
思わず、舌打ちをする。先ほどまでだったら子供たちにスクアーロを与えでもしていたら、気に入らないが事態はそう厄介な事にはならなかったというのに。
それがこんなのばかりが来てしまったらどうしようもないではないか。
いっそ、騒動が引き起こる前に全て燃やし尽くして消し尽くしてしまおうかと右手をす、と上げようとした、そのとき。
雲雀が、動いた。
もっと正確に言うならば、小さくなった雲雀が、それこそ大人の姿の時と変わらない身のこなしとスピードでディーノに肉薄、突然のことに反応が遅れた跳ね馬をどこからともなく現れたトンファーで攻撃をしたのである。
あまりのことに、綱吉はおろか、獄寺や山本……そして、自分でさえも一瞬唖然とした。
そんな中、一人だけ事態のほぼ最初から関わっていたスクアーロはというと。
「あぁ、そういやあのな、こいつら小さくはなってるし大人の時の記憶もねーけどなぁ、戦闘能力諸々は無事だから」
「そういう大切なことはもっと先に言ってよ!」
「いやぁ、悪ぃ。すっかり忘れてた」
泣き言を言い出さんばかりに表情をゆがめている綱吉にそう受け答え、スクアーロは未だに抱き続けているクロームの方を見た。
「つーわけで、な…じゃなくて…クロームも幻術使える」
「それなら任務に放り出しても問題無…」
「却下するぜぇ。言ったろうが、記憶の方はねーんだって」
「正確には封じられてるだけだけど」
突然新しい誰かの声が響き次の瞬間、現れたのはマーモン。
現状を作り出した元凶が一人、である。
そして…
「…マーモン、一つ言っておくことがある」
「何さ、ボス」
「今月は無休で働け。報酬も無しだ」
「むぎゃ!?何それ!?僕が何をしたっていうんだよ!」
「何もしなかったからそれで済んだんだけどなぁ…」
「ま…さか、スクアーロ、全部話したの!?」
「黙ってたら俺が殺される」
はぁ、と鮫がため息を吐くと、腕の中にいるクロームもため息をつくふりをした。いちいちコレの真似をしていないとダメなのだろうか、こいつは。
ちなみに雲雀はというと、未だにディーノをトンファーで殴り続けていた。殴られている方はどうやら反撃も回避も隙が見つけられないために行えず、とりあえず受け身を取るほか何も出来ないようだった。
それにしてもある意味素晴らしい猛攻なのだが、一体どうしてこんなことをやっているのか。先の登場の時に、琴線に触れる何かがあったのだろうとは推測できるのだが、それにしても…随分と。
まぁ、そんなディーノに贈る言葉は一つ。
「ざまぁねぇな、キャバッローネ」
「うぅ…そんなの言ってる暇があったら助けてくれよ…」
「誰が助けるか」
「スクアーロぉ…」
「恭弥を小さいっつったテメェが悪い」
あぁ、それが原因だったか。
子供は子供なりに気にしているらしい。
「…とにかく…こいつらは戻るまでこっちで預かる」
「え、良いの?構わないならそれでお願いしたいけど…」
「いやなぁ……こいつら、帰ると思うかぁ?」
その言葉に二人の様子を見渡した後、綱吉は息を吐いた。
「…うぅん。この分だと、もしも任務に連れ出しても直ぐに戻ってきそうだしね…」
「そういうことだぁ。つーわけだから、綱吉」
「とっととマーモンとルッスーリアつれて帰れ。一ヶ月貸し出す」
「お願いだから止めて、ボス!無報酬なんて本当に死ぬから!」
「知るか」
あんな事をもくろんだ罰である。
マーモンにただ働き=死ねと言っているようなもの。
だと思います。
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