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もう二人なんてもんじゃないです。三人です。いや、前からですけどね…。
074:日常坐臥
「オー!アニーキ元気デシタカー?」
「うるせぇ!テメェを見たせいで直ぐに体力そぎ取られたわッ!つーか毛利出せ毛利!」
「サンデー?何の用事ナノデースカー?」
はてと首を傾げるザビーに、元親はビシッと指を突きつけた。
「アイツとはまだ決着が諸々付いてねーんだよ!それが付くまではザビー教なんつー怪しげな宗教に嵌ってもらっちゃ困んだよ!」
…ここは言わずもがな、ザビー教の本拠地。そしてそこに元親がいる理由は今、言った事柄そのものだった。
別に彼に返ってきて欲しいとは思わない。というか一生帰ってこないで欲しい。好く好かないは置いておいて、彼と自分はどうやら相性がそこそこに悪いらしいのだ。そこら辺が色々とネックになっていて困っているのは事実である。それに彼がいなければあちらから攻めてくることも無いし、平和が続くのは喜ばしい事だ。
だが、だからといってやり残したことを放っておくのは性分が許さない。だから、決着は何が何でも付けなければならないのである。
そのためには以前と同じ、変わらない日々を取り戻す必要があった。
そう言うワケなので。
「つーわけでザビー!とっととオクラ毛利を出……ぶ!?」
「誰がオクラだこの姫若子!我を愚弄するなど百億年早い!そしてザビー様を愚弄するなど一千万年早いわ!」
「サンデー…ワタシの事、ソコマデ思ってクレてるナンテ……感激!」
「や…百と千だけど付いてる単位違うぜ…?」
百と千だけ比べたら確かに千の方が上ではあるのだが、百億と一千万では間違いなく百億の方が上だろう。
それを指摘してもなお満面喜色のザビーとふふんと笑っている元就を見ていると、どうして自分はここに来たんだろうと思ってしまうから不思議だ。決着を付けるために元就を怪しい宗教から奪回させて目覚めさせるため、連れ戻しに来たのではなかったか。
だが、何というか…そんなことをしなくても、こいつはこいつのままであるような気がしてきた。どこでも毛利元就、みたいな感じで。
結局どこにいても同じなのかと、元親ははぁとため息を吐いた。
ザビー様の口調は難しいです。修行足りない。
そしてようやくサンデー毛利が出せて幸せです。