お題：赤 20．シュークリームを2二つ

トリニティラストは、とても短い文章になりました。
ネーナの話。

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20．シュークリームを2つ

 

 

 

　今日はお気に入りのケーキ屋さんに行った。

　ケーキ屋さんと言うけれど、売っているのはケーキだけではなくて、そのお店の品物の私のオススメはそのケーキではないものの一つ、シュークリームだったりする。

　しかもそれが限定品で、手に入れるのには中々苦労を要したりして。

　その分、美味しさも極上だけれど。

　だから朝早くからお店の前で待つことだって苦には為らない。むしろ、楽しみだなぁなんて思えるくらいで。つまり、それほどまでに美味しかったりするわけで。だから大好きで、オススメなのだ。

　そんなシュークリームを二つ買って、今は帰る最中。

　二つなのは、一つをあげようと思うから。当然、もう片方は自分の物。

　さぁ、これをあげたらどんな反応をするだろうか。

　喜んでくれるか、要らないと言われるか。

　まぁ絶対に後者はないだろうと思いながら、ステップを踏むように道を往く。何と言っても、自分直々に買ってあげようというのだから。むしろ、言わせてなるものか、といった心意気なのだった。

　というか、何らかの理由で『要らない』なんて言われたらその時は、容赦なく相手の口の中にシュークリームを突っ込むのみである。

　受け取らないなんて選択肢を相手に与える気は毛頭無い。

　本当に楽しみ。

　その時を思って、静かに笑んだ。

 

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ネーナの場合、ミハエルに買いに行かせそうですが。