式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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初めは白辺設定にしようと思ったけれど、別にそっちじゃなくていいよねってことで。
「……きろってば…………ろっ…」
声が聞こえた。
半覚醒の意識で認識したそれは、しかし自分を支配している睡魔を追いやるには至らない。依然として瞼は閉じられたまま開かない。
「……からいい加減に起きろ!もう十時過ぎてんだよ!」
それでも諦めずに自分の身体を揺り動かして起こそうとする存在の正体を、今になってようやく把握して……ウイングは、その手から逃げるように掛け布団の中に潜り込んだ。
「あ、こら!」
「オレはまだ眠い」
叫ぶデスサイズの声から逃れるようにさらに潜ると、布団をはがそうと彼の手がそれを掴んだのが分かった。いくら言っても聞き入れないと判断したのだろう、どうやら睡眠道具を奪うと言う強硬手段に移ったらしい。
それは自分対しては正しい判断ではあろうが、まぁ、だからといって布団がそう素直に手放されると言うわけでもないのであって。
ウイングは奪われないようにと布団を掴み返した。
「手ぇ離せ!」
「断る」
「即答すんな!……てーか、」
と、布団を引っ張る力が弱まる。
「そこまで抵抗するとか、もしかして何か理由あんの?」
「まぁな」
勢いが若干削げた声のまま尋ねてくる彼に、ウイングは肯定を返した。
「まだ疲れが残っている」
「そんな理由は認めないっての。……で、それって自爆疲れ?」
「……」
「やっぱ布団は没収!」
沈黙に全てを悟ったらしい。昨日、自爆した自分の手当てに忙殺されていた死神は、再び布団を力いっぱい引っ張り始めた。
負けじとウイングも応戦を再開し。
そんな戦いの決着がついたのは、いつまでもリビングに帰って来ないデスサイズを訝しく思い様子を身に来たサンドロックが、自分の敵になった直後の事だった。
なんか、ゼータとメタスでも同じようなやり取りをしてる気がする。あっちは、途中でメタスが諦める気がするけど。
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