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最近めっきり暑いですねー、みたいな、死神と龍の人のお話。白辺です。
さっと浸かってさっと出てくれば良い物を。
のぼせる寸前の態を晒す同居人の様を見やり、息を吐く。そうでなくてもシャワーを使って軽く流す程度に抑えるとか言う手もあるのに、暑い暑いと五人の中で一番呻いていたはずの彼が一番長風呂ではどうしようもないだろう。
パジャマの半ズボンに袖の無いシャツを着ただけの姿に呆れながら、ナタクは妙にふらふらとしているデスサイズを手招いた。
「暑いなら髪ぐらい上げろ」
「うー……だってさー、そんなんしたら変な型付きそーじゃん」
「……それもそうか」
「てゆーか、お前なんて恰好してんだよ……」
「その言葉はそっくりそのままお前に返すぞ。上はどうした」
などと言ってはみたが、彼の言い分はもっともだとも思う。
何せ自分はジャージ着用中なのだ。彼の様ではなくきちっとした服装ではあるが、それにしたって今夜するような服装では無いと自分でも自覚している。とりあえず長袖はまくりあげて半袖を着ているのとほとんど同じ状態にしているが、長ズボンをはいている時点で既に暑いだろう、視覚的に。そして実際に夏用でも無いそれは暑さに対する工夫も何も施されていないわけで、想像以上に暑い。
そんなのをどうして着ているのかと言えば、まぁ、パジャマを引っ張り出すのが面倒で、なおかつそこで目に留まったのがジャージだったから、なのだが。
……流石にこれは正直に言ったら怒られるだろう。
しかし服の話が続けばぽろりと零してしまう可能性も自分の場合、否定できない。
となれば話を逸らすのが最善だろうと、首からかけていたタオルの端をちょいと持ちあげて、すぐ傍にいたデスサイズの頬に軽く押し当てた。
「いっ!?」
瞬間、彼はばっと背後に下がり、その様子にナタクは思わず声を出さずに笑った。ある程度予測は付いていたが、まさかここまで反応してくれるとは思ってもいなかった。
「どうだ?少しは涼しくなったか?」
「なった、っていうか何て言うか……えっと、何?そのタオル、やけに冷たいけど」
「冷凍庫に濡らした状態で突っ込んでいたのを解凍したんだが」
「何やっちゃってんのお前!」
「ちゃんとビニールの袋に入れて冷凍庫に突っ込んだぞ?」
「いや、だから、そーゆー事をする時点でアウトだろ!」
「それでも気に入っただろう?」
「……う」
否定出来なかったのか黙りこんでしまった彼へ、首にかかっていた冷タオルを投げる。
そしてそれは床に落ちる事無く、しっかりと彼の手に握られた。
どうやら気に入られたようです。
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