忍者ブログ
式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ほのぼのー、な綱吉と寝ちゃってる子供さんたちのお話です。



012:安らぐ場所
 
 
 
 起きて腹の上に何かが乗っている事に気付くのにももう慣れた。
「……ランボ、何でこんな所で寝てるんだろう」
 体を起し、自分の上にのって丸まって寝ていた子供を抱え上げ、綱吉は小さく息を吐いた。毎日がこうというわけではないけれど、たまにでもこんな事が起こるのはちょっと……嫌というわけではないけれど、複雑な気分にはなる。
 っていうか、彼はいつここに来たんだろうか。
 自分が眠った時は当然ながらこんな所に誰もいなかったし、そもそも自分が寝る前にランボは寝かしつけられているはずだ。しかし彼はここにいて、ということは……つまり、夜中に活動なんてしてくれたわけなのだろう。探検ごっこ、とか言ったりして。
 となれば、何だかんだでランボと行動することが多いイーピンも傍にいるかもしれない。そんな風に思いながら辺りをきょろきょろと見渡すと、直ぐに探し人は見つかった。ほんの少し、呆気ない程に。
 彼女は、綱吉の足元の方で丸まっていた。ランボとは違い人ではなくベッドの上の、しかもまるで遠慮しているかのように隅っこで眠っている姿は、綱吉に呆れを抱かせるのに十分な役割を果たしていた。
「どうせなら足の方じゃなくて頭側に来ればいいのにさ……」
 腹の上に乗られるのは流石に困るけれど、そうでないなら別に問題なんて無いのに。
 ランボをベッドの上の置いてから、足元のイーピンに手を伸ばして抱きあげる。
 そのまま先に下ろした彼の隣にゆっくりと下ろして、二人を起こさないように静かにベッドから下りた。
「けどなぁ……何で二人ともここに来るんだろ」
 母の所の方が良いんじゃないんだろうか。二人の年齢からして。
 首を傾げながら制服に手を伸ばし、綱吉は着替え始める。
 いつもと同じ一日が、始まろうとしていた。
 






ツナの傍って落ちつけたりするんかな、とかとか。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カウンター
プロフィール
HN:
式ワタリ
HP:
性別:
女性
自己紹介:
ガンダム大好き生物。キャラも好きですが、機体も大好きです。実は(?)、今は軽く三国伝にすっ転んでます。
最新CM
[09/28 ナワ]
[06/15 オシロマミ]
[11/02 banana]
[11/02 式ワタリ]
[11/01 犬っぽい]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
フリーエリア
忍者ブログ [PR]