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ほのぼのー、な綱吉と寝ちゃってる子供さんたちのお話です。



012:安らぐ場所
 
 
 
 起きて腹の上に何かが乗っている事に気付くのにももう慣れた。
「……ランボ、何でこんな所で寝てるんだろう」
 体を起し、自分の上にのって丸まって寝ていた子供を抱え上げ、綱吉は小さく息を吐いた。毎日がこうというわけではないけれど、たまにでもこんな事が起こるのはちょっと……嫌というわけではないけれど、複雑な気分にはなる。
 っていうか、彼はいつここに来たんだろうか。
 自分が眠った時は当然ながらこんな所に誰もいなかったし、そもそも自分が寝る前にランボは寝かしつけられているはずだ。しかし彼はここにいて、ということは……つまり、夜中に活動なんてしてくれたわけなのだろう。探検ごっこ、とか言ったりして。
 となれば、何だかんだでランボと行動することが多いイーピンも傍にいるかもしれない。そんな風に思いながら辺りをきょろきょろと見渡すと、直ぐに探し人は見つかった。ほんの少し、呆気ない程に。
 彼女は、綱吉の足元の方で丸まっていた。ランボとは違い人ではなくベッドの上の、しかもまるで遠慮しているかのように隅っこで眠っている姿は、綱吉に呆れを抱かせるのに十分な役割を果たしていた。
「どうせなら足の方じゃなくて頭側に来ればいいのにさ……」
 腹の上に乗られるのは流石に困るけれど、そうでないなら別に問題なんて無いのに。
 ランボをベッドの上の置いてから、足元のイーピンに手を伸ばして抱きあげる。
 そのまま先に下ろした彼の隣にゆっくりと下ろして、二人を起こさないように静かにベッドから下りた。
「けどなぁ……何で二人ともここに来るんだろ」
 母の所の方が良いんじゃないんだろうか。二人の年齢からして。
 首を傾げながら制服に手を伸ばし、綱吉は着替え始める。
 いつもと同じ一日が、始まろうとしていた。
 






ツナの傍って落ちつけたりするんかな、とかとか。
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