色々100のお題 029．流血

「流血」なのに、全然暗くない出来。そして流血ちょっとしか関係無い。
ところで。色々お題で書いてきたW組系全部に死神さんが出演中な予感がするんですが。どうですか。気のせいですか。
とまぁ、そんな感じのデスサイズとサンドロックとナタクの話。

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029：流血

 

 

 

　こんな事は不要だと知ってはいるけれど、だからと言って別にやっちゃいけないとか言うわけでもないし、言われたわけでもない。

　となれば実行したって誰も文句は言わないだろうし、問題はないわけで。

「はい、次は右腕」

「……あぁ」

「ったくさぁ、しっかりしてくれよなー……で、」

「ん？」

「今回は何やったよ」

「サンドロックから話は聞いてないのか？」

　ごく当たり前の質問をしたら、少し驚かれた。

　まぁ、言いたい事は分かる。連絡を入れてくれた彼は実際、通信端末を介して説明をしようとはしていたのだ。ただ、その通信を途中で切って自分がこちらに来てしまったというだけで。だから、その様子を見ていたとしたらそんな勘違いも、有り得ない事はないだろう、多分。そうじゃなくても連絡を入れられた時に聞いていると思うはず。

　というわけで今回はこちらのミス。

　が、だから何だと言うわけでもあり。

　その辺りは軽くスルーして、呼び出しをくう様な事態を引き起こしてくれたナタクに対するいら立ち共に、消毒液をたっぷりと彼の血が出てる傷口にプレゼントしてやった。

　具体的にどれくらいかと言うと、容器一つ分くらい。

「っ……………！？……ッ！？！？」

「あ、ごめん、手が滑った」

「心の籠らない謝罪だね……」

「気のせい気のせい」

「どうだか」

　苦笑気味のサンドロックの方を見て、デスサイズは、で？、と首を傾げる。

「コイツ実際何やったの」

「ま、色々と。折角こっちに来たんだから、後で本人から聞いたら良いと思うけど」

「じゃ、その時のために新しい消毒液でも手元に置いとくな」

「……それはちょっと止めてあげた方が良いと思う」

 

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消毒液二本目は多分耐えられないんじゃなかろうか。どばーってやられるもんだから。どばーって。