忍者ブログ
式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ありましたよね、○歳の僕へ、みたいなの。
そんなのに出くわした来神です。臨也と新羅だけです喋ってるの。



014:手紙
 
 
 
「二十歳の君へ、なんて、馬鹿げてるよねぇ」
「そう言っちゃう君の頭が一番馬鹿げてると思うけど?」
「……言うね」
「馬鹿げてると思うのは個々の勝手だし問題ないけど、それを口に出すと最早言ってる人が馬鹿げてるからねぇ。当たり前の事過ぎて。あ、だから僕も馬鹿だよ。さっき似た様な事言ったし。ま、馬鹿は馬鹿でもセルティ馬鹿だけど」
 そう言ってにこりと笑って、ほら、ととある一つの席を指さす。
「君からみたら馬鹿馬鹿しい行為かもしれないし、それを真剣にやる人間も馬鹿げてると思うのかもしれないけれど、多分、そうやって大人ぶってるのよりも、あぁやって頑張って内容を考えているのの方が微笑ましいよ?」
「微笑ましいって言われる高校一年生も何とも言えないけどね……」
 そんなのになるくらいなら馬鹿で良いよ。
 臨也は顔を引き攣らせながらそう答えた。普通よりは整っているんじゃないかと思う顔が歪んでいる理由は、微笑ましいと言われる自分を想像したからだろう、きっと。自分だってそんな臨也を見たいとは思わなかった。怖いと言うか、気持ち悪いし。
 彼は小難しい事を言ってもてはやされるか、貶されてけちょんけちょんにされるのが一番似合うと思うのだ。
「……ねぇ、新羅。今本当に酷い事考えなかった?」
「別に?」
 本当に酷い事は別にあるので首を振って、改めて机の上に広げられている紙に視線を移す。先ほど指さした静雄が、今も一生懸命文面を考えているそれと、全く同じ物である。
 ただしこちらは記す文面を今から考える必要が皆無な程に、びっしりと文字で埋められている。そして、その大半がセルティに関することなのは既に当然でしかなかった。
 ひらひらとそれをつまんで揺らしつつ、退屈そうに欠伸をする眉目秀麗を見る。
「問うも馬鹿らしいけれど、君はもう書けたの?」
「当然だろ」
「臨也の場合は嘘でびっしり、ってところかな?」
「そんな所。あぁ、でも、一パーセントくらいは本当も入ってるかもね」
「へぇ……?何て書いたの?」
「秘密。教えてなんてやらないよ」
 






どうせ信憑性の有りそうな無さそうな事書いたんでしょうね。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カウンター
プロフィール
HN:
式ワタリ
HP:
性別:
女性
自己紹介:
ガンダム大好き生物。キャラも好きですが、機体も大好きです。実は(?)、今は軽く三国伝にすっ転んでます。
最新CM
[09/28 ナワ]
[06/15 オシロマミ]
[11/02 banana]
[11/02 式ワタリ]
[11/01 犬っぽい]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
フリーエリア
忍者ブログ [PR]