式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
うちのサンドロックは六割増しくらいで少し黒い気がするのですが気のせいじゃないですよね。
そんなこんなでW組の話。デスサイズとウイングとサンドロックと可哀想な目に遭ってる人の話です。
091:お邪魔虫
帰ってきた瞬間に見る光景にしては、それはあんまりにも唐突過ぎた。
「え……何やってんの?」
「あ、おかえり」
「ただいま……っじゃなくて!」
思わず普通に返してから慌てて首を振り、ずびしっ、と二人と何か……いや、足があるから誰か、だろうか……の方を指さして叫ぶ。
「それ、何やってんだよ!?」
「邪魔者を排除しているだけだが」
「いたって普通の行動だよね」
「普通!?ぐるぐる巻きにした上に窓から放り出そうとしてるそれが普通!?」
「……しかしな、」
と、グルグル巻きにされた誰かを窓の外に押し出す作業を止めて、ウイングがちらりとその『誰か』の方に視線をやった。
「こいつ、エピオンだぞ?」
まるで『だから問題ないだろう?』と言わんばかりの口調と表情に脱力しかけ、それでもどうにか気力を保って二人の方につかつかと歩み寄る。
「……エピオンでも駄目なものは駄目!っていうかンな事しかしてないから決闘申しこまれ続ける羽目になってるんだろ!?たまには普通に相手してやれ!」
「面倒なんだが」
「面倒でもやれよ!」
叫びながら、何でこんなのをライバル指定しちゃったんだろうかと、現在進行形で窓の外に放り出されかけている知人の事を思った。もっとマシな誰かを選んだほうが、彼のためにもこちらのためにもなったのではないだろうか。
もっとも、こんな嘆きも今更の事でしか無いんだろうけれども。
そう思いながら息を吐いて、デスサイズは今まさに窓の外側に姿を消したエピオンに同情しながら言った。
「……どっちでも良いからトールギスⅢ呼んできてくんない?」
エピオン係はトールギスⅢなのです。
PR
この記事にコメントする