type3 07：心に秘めた想い

type3 06、を先に読んでないと分からないかもしれない内容ですが。

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07：心に秘めた想い

 

※ 06：思い出の恋　の舞台裏というか何と言うか。作者の代理人で慶次。

 

長政「……一つ訊く。何があったのだ」

慶次「いやぁ、俺に訊かれても困るんだけど。強いて言うなら暴走しましたって感じ？」

長政「暴走し過ぎだ！時代まで変えおって……！」

慶次「うん、その憤りは分かるから俺に今にも刺さりそうな視線向けるの止めて？向けるんならどうぞ作者にお願いします」

長政「だが、今は作者がおらんし、貴様が作者の代理人だろう」

慶次「あ……うん、それはまぁそうなんだけど」

長政「ならば観念して八つ当たりの的になれ」

慶次「八つ当たりって……それ、正義から随分と程遠い言葉じゃ」

長政「問答無用！我が刀の錆びとなれ！」

慶次「どわぁっ！？ちょっ……おっ、お市ちゃん！黙って見てないで助けて！」

お市「……私、長政様にあんなことしないよ……？」

慶次「それは分かる！分かるからアンタの旦那さん止めてっ！」

お市「……私……あんなに病んでないよね？」

長政「当然だ！市、お前はしっかりと普通だぞ！……少し大人しすぎるきらいがあるが」

お市「長政様は、積極的なのが好き、なの？……じゃあ、市の事は嫌い？」

長政「なっ……誰がそんな事を言った！」

お市「……なら、好き？」

長政「う……」

お市「好き？」

長政「……っ」

慶次「……なぁ、いい加減にさぁ、素直に言っちゃえば？」

長政「だ……黙れ！貴様は横から茶々を入れてくるな！」

慶次「はいはい。で、お市ちゃんには返事してあげないの？待ってるよ？」

お市「……」

長政「……う」

お市「……長政様……？」

長政「っ……市！手を出せ！繋いで帰るぞ！」

お市「……はい！」

 

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慶次「……やれやれ。長政はお市ちゃんと一緒に帰っちゃったし、俺はこれで追いかけ回される事もないし、一件落着ってとこかねぇ……」