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まだ昼でもないし寝直そうかとも思ったが、そうするとあの喧しい鮫がその内自分を起こしに来ると思い至り、止める事にする。二度寝の誘惑は強かったが、あの大声に起こされる面倒さの方が上回った。
鮫が来る前に部屋から出ておくかと、適当に選んだ服に着替えて、部屋から出る。
とりあえず、談話室に行く事にしようか。あの場所にならば誰か一人か二人、使えそうなのがいるだろうし、そいつらに朝食を作らせればいいだろう。
そんな風に思いながら真っ直ぐに目的地と定めた部屋へ向かい。
あっという間にそこへは辿りつき。
扉を開けたら。
「あ、ザンザス!ちょっと助けて!」
何だか泣きそうな綱吉の姿と。
「……ん?あぁ、お前がザンザスか。噂に違わずセコーンドにそっくりだな」
そんな十代目そっくりな青年の姿があった。
足を組み微笑みを浮かべているその存在を見て、ザンザスは不意に確信した。確信を持てるだけの理由も何もあったものではなかったのだが、何となく分かってしまったのだ。彼が、初代ボンゴレであることを。
何でこんな所にいるのだとか、そもそも時代が違うだろうとか、言いたい事があり過ぎて喉のあたりで渋滞を起こしどれも外に出てきそうもないのを感じながら、しかしどうにもできずに立ったまま彼を見返していると、彼が突然笑みを深くした。
手に持っていたティーカップを少し持ち上げて、初代が言う。
「良かったら、話でもしていかないか?」
・中に入る
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