式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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約四名の喧嘩という名の戦闘を止めに入った数分後。
腕組みをして立っているザンザスの眼下には、頭にタンコブを各々一つずつ作り上げられて正座をしている四つの影があった。まぁ、作り上げられた、と言っても、作り上げたのは自分なワケなのだが。
後ろからマーモンと桔梗がこちらを見ているのを感じながら、口を開く。
「……で、テメェらは何をどう間違ってこんな状況引き起こしやがった」
「だってジルが俺の子と王子(偽)とか言うからムカついて」
「にゅ……ザクロがみょーに偉そうだったからイラついて」
「……」
らしいといえばらしいのかもしれないがそれに巻き込まれる側からするととにかく迷惑な言い分に無言で振りおろした拳で答え、申し開きはあるかとザクロとラジエルの方に視線を向ける。……それが、自分でも分かるほどに鋭いものになったのは仕方のないことだろう、きっと。
だが、もしかしたら自分で思っている以上にそれは、鋭くとがった物だったのかもしれない。ミルフィオーレにおける嵐の真・旧六弔花は、表情を引き攣らせたまま口を開く事は無かった。
その態度も気にくわない物だったが、騒々しいよりはましだろう。
ふん、と鼻を鳴らし、くるりと四人に背を向ける。
「マーモン、あの四人と木の傍に転がってる馬鹿どもを回収しておけ」
「……あぁ、レヴィとグロキシニアの事、一応、気付いてはいたんだね。素敵なスルーっぷりに、もしかして気付いて無いのかと思ってた」
「気付かなくても良かったとは思うがな」
言いながら、考える。
さて、次は……
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