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途中、何故か誰にもすれ違わない事を訝しく思いながらも、難なく台所へ辿りついたザンザスは、そこで見た光景に一瞬ではあったが思わず体を硬直させた。
「あ、ザンちゃんだー。お久しぶり、こないだの決戦以来だねぇ」
何故かと言えば、簡単な事。
そこに白蘭がいたのである。
コイツは確か、この間、十年前の綱吉に倒されて以来音沙汰も無かった存在では無かっただろうか。それが、一体、どうして、何の脈絡もなく、この場所に存在しているのだろう。……有り得無さ過ぎて逆に理解出来ないまま受け入れてしまえそうだった。
問うように白いのの隣で苦笑を浮かべているルッスーリアに視線を向けると、彼はお手上げだと言わんばかりに肩を竦めた。どうやら事情を呑み込めていないのは自分だけでは無いらしい。
しかし……これは一体どうするべきか。
何か固いものでも投げつけてやるべきかと凶器になり得る品を探して視線を巡らせている間に、白蘭が楽しげな声を紡いだ。
「唐突過ぎる出来事を前に君たちが困ってる様を見るのは楽しいんだけどさぁ、今回はそう言うのを見に来るのが目的じゃないから、とっとと僕の目的言うね?……あのね、真・六弔花知らない?」
「……は?」
「いや、こっちに遊びに来るまでに離れ離れになっちゃってさ」
そう言って、彼らのこと見てない?と何でも無いように尋ねてくる白蘭に。
ザンザスは頭を抱えながら、言った。
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