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三侯+αな四人でやろうと思ったら、結局二人しか出せなかったという話。
戦神決闘編のラストより。もしもあの後、あの四人が空に昇ってそのまま見たいなあれでしたら。



20:何処までも続く空の道   (三国伝:小話)
 
 
 
「つくづく思うけどさ……本当、曹操がいて良かった」
「何を突然言い出す」
「いや、ちょっと思ってさ」
 軽く笑って、孫権は続けた。
「だって、こんなところじゃ曹操がいなかったら火の用意も出来そうにないし」
「……だろうな」
 頷いて、視線を前に戻す。
 そこには、どこまでも続きそうな白い世界がある。雪、ではない。それは所謂、雲というものだった。
 つまり、自分たちは空の上にいるのである。
 どうしてこんな場所に来れたのだとか、下に戻る方法は無いのだろうかとか、色々と疑問に思っている事はある。しかし、それらを追及しようとしても、ここには本当に何も無いのだ。自分たちの経験をもとにしての推測にだって限界はあるわけであり。
 故に、現状では、特に出来る事は無いのだった。
「不思議な事に、何も食べなくても大丈夫ではあるけれど、やっぱり夜は寒いんだよな。どうせなら、寒くても大丈夫になってたら良かったのに……」
「そうすると完全に亡霊だがな」
「……それは嫌だなぁ…………………というか、さ、あのさ、」
「何だ?」
「俺たち……死んでないよな?」
 恐る恐る、といった態で投げられた問いに。
 腕を組んでしばし考え、答えを紡ぐ。
「断言はしかねるが……痛覚は残っているのだから、まだ大丈夫だろう」
「だ、だよな……」
「不安になったら呂布に一騎打ちでも挑んではどうだ。生きている実感は得られそうだが」
「………………それは遠慮しとく」








というわけで曹操様と孫権。太陽と月で空組です。どこまでも続く空の世界です。
実際、呂布と戦って生き残れたら「あぁ生きてる……」って実感はすごく湧くと思うわけであって。
それに空の上、雲の上なわけなので。特に問題なく天玉凱祭りできそうな気もする。いやそれは無理か。
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