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久々の更新です。
今回は、以前書いて放置してた文章。三国伝で天玉町一家。
玉麗さんと月英さんのお話です。
そういえば、の話。
「玉麗さんって、赤色が好きですよね」
「ん?」
「だって、必ずどこかに赤い物を見に付けてるじゃないですか」
今日だって、ほら、そこに、と。
月英が指さした先には、赤色と白色で染められたリストバンドがある。
それを見て、玉麗は、あぁ、と納得の表情を浮かべた。
「そういえばそうかもしれないね……昨日は赤い髪止め使ってたし」
「でしょう? だから……」
「けどね、別に赤が好きってわけじゃないと思うよ」
「え?」
「嫌いじゃないけどね……ただ単に、目が離せないだけさ」
肩を竦めて、彼女は言う。
「そう。目が離せないだけ。何かを選ぼう、っていうときに、気付いたらこの色しか目に入らなくなってるだけなんだ。赤なんて良くある色だからさ、だいたいどこにでもあるから困った話でね。毎回毎回、他の色を見ることもなく、この色を買っちゃうんだよ」
それは好き、という事では無いのだろうか。
なんて思いながら、でも、と言葉を紡ぐ。
「確かに赤っていろんなところに在りますけど、赤い物を全然置いてないお店だってありますよね」
「うん、ある。だけど、そう言う所に行っても『これだ!』っていう物が見つからないんだよね。可愛いとか気に入ったとか、そう思えるものならあるんだけど、欲しいと思えるものが見当たらないんだ。買いたいとは思えないんだよねぇ」
結局の所。
彼女はそう言って、苦笑を浮かべた。
「私の目には、赤が焼きついちまってんだろうね」
だから、それが好き、と言う事ではないのか、と。
思ったけれども、その言葉は口にはしなかった。
そんな感じな玉麗さんとかね。実際彼女には赤が似合う気がするよ。
「玉麗さんって、赤色が好きですよね」
「ん?」
「だって、必ずどこかに赤い物を見に付けてるじゃないですか」
今日だって、ほら、そこに、と。
月英が指さした先には、赤色と白色で染められたリストバンドがある。
それを見て、玉麗は、あぁ、と納得の表情を浮かべた。
「そういえばそうかもしれないね……昨日は赤い髪止め使ってたし」
「でしょう? だから……」
「けどね、別に赤が好きってわけじゃないと思うよ」
「え?」
「嫌いじゃないけどね……ただ単に、目が離せないだけさ」
肩を竦めて、彼女は言う。
「そう。目が離せないだけ。何かを選ぼう、っていうときに、気付いたらこの色しか目に入らなくなってるだけなんだ。赤なんて良くある色だからさ、だいたいどこにでもあるから困った話でね。毎回毎回、他の色を見ることもなく、この色を買っちゃうんだよ」
それは好き、という事では無いのだろうか。
なんて思いながら、でも、と言葉を紡ぐ。
「確かに赤っていろんなところに在りますけど、赤い物を全然置いてないお店だってありますよね」
「うん、ある。だけど、そう言う所に行っても『これだ!』っていう物が見つからないんだよね。可愛いとか気に入ったとか、そう思えるものならあるんだけど、欲しいと思えるものが見当たらないんだ。買いたいとは思えないんだよねぇ」
結局の所。
彼女はそう言って、苦笑を浮かべた。
「私の目には、赤が焼きついちまってんだろうね」
だから、それが好き、と言う事ではないのか、と。
思ったけれども、その言葉は口にはしなかった。
そんな感じな玉麗さんとかね。実際彼女には赤が似合う気がするよ。
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