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久々にGPさんの長男次男を書こうと思ったら、何か色々大変でした。三兄弟好きなんだけどなぁ……。
あ、でも、今回は末っ子いないです。ごめんねステイメン。
というわけで、夏のことを思い浮かべる?お話です。
18:夏の幻影 (SD:その他)
滅多に顧みない所から滅多に見ない物が出てくるのは、当然と言うか必然の様な物で。
だからこそ余計に、何で出てきたのだと叫びたくなるのだろうか。
「……」
発見してしまった一冊の本を手にしたまま、考える。これは、どうしてしまうのが良いだろうか。元あった場所に戻したいのは山々だが、またこれが悪用されてしまう可能性がある事を考えると、こちらで確保していた方がいい気もした。
だが、これが自分の物ではない以上、勝手にそうしてしまうのも気が引ける。
「あれ、さっちゃん、何持ってんの?」
「さっちゃん言うな」
などと悩んでいる間に現れた長男は、ひょい、とこちらの手元を覗きこんできた。それにこたえるように、GP-02は、持っていた本を軽く投げつける。普通に手渡さないのは当然、先の呼称のせいである。人が嫌がることをするやつは、少しくらい痛い目を見るべきなのだ。
ぱぁん、と、思ったよりも良い音を立てて顔面にぶつかったそれを手に取り、GP-01はほんの少し目を丸くした。どうやら、兄もこれをこんな所で見る事になるとは思っていなかったらしい。そして痛がる様子を見せないところ、先ほどの一撃は音が大きいだけものもであったようだ。……少し残念ではある。
「わ、懐かしい。さっちゃんが感想文書いた奴じゃん」
「書いてねぇ」
ぴしゃりと言い返してから、改めて本のタイトルを視線でなぞる。
『ちわわ写真集 うるうるわん2』
全く……何で出て来てしまったのだ。これは今更過ぎるだろう、完全に。
思わず息を吐き、それから、兄を睨みつける。
「……あと、何度も何度もヒトが嫌がる呼び名連発してんじゃねぇよ」
「良いじゃん、似合ってるし」
「ンな事言われても嬉しくねぇ」
「だろうなー」
犬の写真集を小脇に挟み、そう言いながらGP-01は笑う。
それは、見間違えようも無い程に完全に、確信犯の浮かべる笑みだった。
……本当にアトミックバズーカくらわせても良いんじゃないだろうか。
でも室内なので、ビームサーベルの柄(?)で殴るにとどめるさっちゃんです。
滅多に顧みない所から滅多に見ない物が出てくるのは、当然と言うか必然の様な物で。
だからこそ余計に、何で出てきたのだと叫びたくなるのだろうか。
「……」
発見してしまった一冊の本を手にしたまま、考える。これは、どうしてしまうのが良いだろうか。元あった場所に戻したいのは山々だが、またこれが悪用されてしまう可能性がある事を考えると、こちらで確保していた方がいい気もした。
だが、これが自分の物ではない以上、勝手にそうしてしまうのも気が引ける。
「あれ、さっちゃん、何持ってんの?」
「さっちゃん言うな」
などと悩んでいる間に現れた長男は、ひょい、とこちらの手元を覗きこんできた。それにこたえるように、GP-02は、持っていた本を軽く投げつける。普通に手渡さないのは当然、先の呼称のせいである。人が嫌がることをするやつは、少しくらい痛い目を見るべきなのだ。
ぱぁん、と、思ったよりも良い音を立てて顔面にぶつかったそれを手に取り、GP-01はほんの少し目を丸くした。どうやら、兄もこれをこんな所で見る事になるとは思っていなかったらしい。そして痛がる様子を見せないところ、先ほどの一撃は音が大きいだけものもであったようだ。……少し残念ではある。
「わ、懐かしい。さっちゃんが感想文書いた奴じゃん」
「書いてねぇ」
ぴしゃりと言い返してから、改めて本のタイトルを視線でなぞる。
『ちわわ写真集 うるうるわん2』
全く……何で出て来てしまったのだ。これは今更過ぎるだろう、完全に。
思わず息を吐き、それから、兄を睨みつける。
「……あと、何度も何度もヒトが嫌がる呼び名連発してんじゃねぇよ」
「良いじゃん、似合ってるし」
「ンな事言われても嬉しくねぇ」
「だろうなー」
犬の写真集を小脇に挟み、そう言いながらGP-01は笑う。
それは、見間違えようも無い程に完全に、確信犯の浮かべる笑みだった。
……本当にアトミックバズーカくらわせても良いんじゃないだろうか。
でも室内なので、ビームサーベルの柄(?)で殴るにとどめるさっちゃんです。
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