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もうちょっとで来年ですね。
三璃紗にははたして、年越し蕎麦の習慣はあるのだろうか……やってそうな気はしますけども。
今回は呂布と貂蝉のお話です。



12:太陽      (三国伝:小話)
 
 
 
 そういえば。
「来年はどういう年にしたい、とか、あるのか?」
「魂を震わせる戦いに会えればそれで良い」
「それ以外は」
「無い」
「……即答か」
 蕎麦を椀に移しながら、貂蝉は、はぁ、と溜息を吐いた。
 それでこそ、と言う物なのかもしれないが、しかし、他には何か無いのだろうか。毎年毎年、来年はと問えば全く同じ答えが返ってくる状況には、流石に飽き飽きしているのだけれども。
 椀に汁を注ぎ、盆にのせ、一人食卓についている呂布の所へ向かう。
 その堂々とした待ちっぷりに、思わず、机一歩手前で足を止めた。
「……今更言うのも何だが、少しは手伝おうとか思わないのかな、お前は。蕎麦は待っていれば勝手にやって来てくれるものではないぞ」
「お前がいる時ならば、その限りではないがな」
「そういう切り返しはあまり欲しく無いな。かまぼこは白と赤とどっちが良い?」
「赤」
「そうか。あと、エビ天は一個ずつだからな。二個目は無いぞ」
「傍の方の二杯目は無いのか」
「無い」
「……」
 今度はこちらが即答を返してやると、呂布は無言で赤……というか、殆ど桃色であるかまぼこの入った椀に手を伸ばした。箸を取るまでの間でも、当然の様に無言のままである。
 その様に苦笑してから、自身も席に着く。
「明日はどうする? 特に何も予定は無いはずだが」
「機駕に行く」
「……そうか」
 新年早々厄介事を持ちこんでやるなと、止めたところで聞きはしないだろう。
 今から相手方への若干の申し訳なさを感じつつ、ついでに挨拶でもしておこうか、なんて思いながら。
 貂蝉は蕎麦に箸を付けた。








これで何で「太陽」って、言われそうですが。
新年早々機駕に行く=曹操様のところに行く=曹操様は我らが太陽=初日(の出)。
みたいな感じです。すっごいこじつけ。

そういえば曹丕ってどのくらいお年玉もらえるのかな。
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