式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
なんか、日々の徒然を書きたいような、そんな気分の式ワタリです。
どうしよ……そういうスペースをつくっちゃおうか。それとも、こういうふうに、作品の上あたりにでも放置しとこうか……多分やるとしたら、後者になるんだろうなぁ。
お話は下から。めちゃくちゃ短いです。
01.2色ペン
「ねぇ、ハレルヤ」
『何だよ』
「どうして赤インクの方が少なくなってるの?」
手に黒と赤の二色ボールペンを取ってインクの残りを確認すると、若干赤の方が黒よりも少ない。以前見たときは黒の方が少なかったはずで、そのときから今まで赤の方を使ったおぼえは無い。
だがこのボールペンを使うのはアレルヤだけで、ということは自分が眠っている間に出てきたハレルヤが使ったと考えるしかないわけで。
「何か、書くことでもあったのかい?」
『暇だったんだよ』
だから、紙の裏にグシャグシャと書いてみた。
そう言う半身に、少し呆れる。
「つまり、理由もなく使ったというわけ?」
『理由なんざ、無くてもいいだろ』
「それはそうだけど、インクが勿体ないよ」
『……貧乏性』
「いいだろ別にっ!」
ぼそりと呟かれた言葉に顔を赤くすると、楽しそうな笑い声が響く。
「……でも、そろそろ赤色が無くなりそうなのは本当だよね」
『あぁ。結構使っちまったからな』
インクの残量からして、今までのペースを継続すると一ヶ月以内に無くなってしまうだろうと予測ができる。
「新しいの買わないと」
次は四色のにしようか、と続けると、止めとけ、と返事が返る。
どうして?と訊くと、忌々しそうに半身は答えた。
『四色にすると青と緑が入る』
「青と緑……あぁ、エクシアとデュナメスの色だね」
『それが気に入らない』
「ハレルヤ……」
そして結局また、二色ペンを買ってしまうんですよ。
PR
この記事にコメントする